遥々アルク『猿喰山疑獄事件』
昔から知っていて読んでいなかった本。
企業グループの若き総帥の屋敷に入り込んできた庭師に惹かれていくけれど、庭師には目的があって。
いやこれは…確かに衝撃のラストで…確かにお話も面白いのだが…私にはショックすぎた…。この後、攻めがお金の力でもう少し助けてくれると信じたい。
昔から知っていて読んでいなかった本。
企業グループの若き総帥の屋敷に入り込んできた庭師に惹かれていくけれど、庭師には目的があって。
いやこれは…確かに衝撃のラストで…確かにお話も面白いのだが…私にはショックすぎた…。この後、攻めがお金の力でもう少し助けてくれると信じたい。
怖いのが苦手なのに霊感があるんのでオカルト研究会に無理やり入れられてる高校生が、亡くなった同級生の霊に出会い、心残りになってる本を探してきて読むのを手伝ってあげる。
幽霊の同級生が読みたかった本のこととか、基本的なお話はいいんだけど、そこここで無茶な展開があって気になった。特にオカ研の部長は、受けに一人で心霊写真撮りに行かせるとかひどすぎて、お話を回すために迷惑なキャラにさせられてる感があった。
妖怪?霊?が行き交う町で、家族を失い、親戚から譲り受けた古道具屋で、店にくっついてきたから傘お化けの付喪神と、時々来てくれるそっけない友人とに見守られつついろいろな事件に出会っていく。
ARUKUが天才すぎて辛い!面白いという評判を知りつつなぜ今まで読まなかったのか(最近のはともかく、デビューの頃の作品は絵のハードルが高かったため手に取らずに来てしまった)とか、でもこれから旧作まとめて読めてラッキーとか、なんともいえない気分。
この作品は、上述の不思議な雰囲気とちょっとオカルト気味な事件…だけでも十分魅力的なのに、最後の種明かしが素晴らしすぎてもう何も言えない。
ひとつだけ難を言うなら、どの作品も後日談が欲しくなるのに、どうやらそういうのは描かない作家さんらしく、というかブログとか作家情報は今時珍しいくらいぜんぜんないっぽくて、読みたい気になるー。情報サイトも同人誌もやってらっしゃるみたいなのに、作家個人が見えてこなくてなんだか不思議。
小さくなってしまった課長の面倒を見る無愛想系リーマン。
他作品のコミックスにちょこちょこ入っているお話をまとめた一冊。面白かったけど、もうちょっとBL展開がほしい(笑。あとお約束系展開(人形の服を着るかどうかとか)はもうちょっとがっつりほしかった。
黒竜さんと白竜さんの守る島と、それぞれの恋の話。
どちらも面白い。黒龍さんは人間になってて、それまでかなりせつないけど、脇キャラはやけにでてくるなあと思ったけど、恋人がああいう顛末でびっくりで少々気持ちを切り替えるのにとまどった。白竜さんは竜のままで、みずから島をリゾート化しているのが面白い。受けはもうちょっと攻めにやさしくなってーと思いながら読んだ(笑。
官能小説家とそういう関係になってしまった真面目な編集者。
なんか攻めが受けを好きなのかどうかよくわからないまま、攻めを信じられない受けが悪いみたいな雰囲気になるのでなんだかなあという感じがした。もうちょっと攻めの心情や気持ちの変化を読みたかった。二作目まで読んだけどあまりついていけてない。
アラフォー先輩リーマンが、若返りのために女子高生ごっこしようとかいうことになって、イケメン後輩につれられてパンケーキを食べに行ったりなんだり。
雰囲気や空気感の描写がうまい作家さんで、画面構成が見ていていい感じ。お話は普通に面白い感じ。女子高生ごっこは面白かったけど話のとば口に過ぎなかったので、もう少し深めてもよかったかも。
『片思いをこじらせてます。』を読んで作者に興味を持ち、随分続いている作品みたいだったのでまとめて買ってみた。
アラフォーリーマンが酔った夜にアイドルのこを拾ったっぽくて、なんかなつかれまして。
『片思い…』は絵がきれいだったけれど、この作品は古いのか絵があまりよくなかった。アイドルがあまりかっこよくない。アイドルがなぜアラフォーのおっさんにたった一晩でここまで惚れ込んだのかよくわからない。あと、長く続いている割には脇キャラを含めキャラの掘り下げがなく、アイドル彼氏のお約束展開もあまりなく、かといって独自展開もなく、簡単にいうとずっとやっているだけという感じであんまりお話がなかったので残念。
アイドルのグループメンバーの話はよかった。
バツ三になったイケメン作家のことが学生時代から好きで、結婚してない間だけのセフレ生活も甘んじて受け入れている編集者。
絵がきれいで面白かったけど、攻めがダメすぎてなあ…フォローしにくいダメさ(笑。
高校時代からずっと好きだった部活の同級生と酔った勢いでしてしまったっぽい。
受けがずっと相談して愚痴聞いてもらっている元同部の既婚友人夫婦の描写がちょっと多いかなと思った。攻めが不器用というか、二人ともコミュニケーションが足りていなかったという感じ。