鹿乃しうこ『迷う男』
『Punch↑』のスピンオフ。出版社違うけど。
ノンケインテリアコーディネーター×牧の元カレの建築家。『Punch↑』の時から少し感じていたのだが、この受け建築家がなんだかよくわからない。
この作家は決して嫌いじゃないし漫画は面白いと思うんだけど、どうもキャラを設定の羅列をもとにつくっていってる気がして、かえってキャラが立ってないというかわかりづらいことが結構ある気がする。この受けも、方向オンチ、マイペース、牧に憧れ、などという設定項目が多くて、特に最初のあたりでは、総体としてどんな人なの、というのがなんだか微妙に想像しづらかった感じ。一話では、道もメニューも迷って、攻めに選ばれたメニューたべてのんきにうまーとか喜んでるんだけれど、それは一体どういう雰囲気のひとなのか、よくわからんかった。
攻めの方も、受けに流されてる感じであんまし独自性はなかったかも。いい人だけれど、それもあって受けに振り回されているというか。
でも読み返したらそれぞれのキャラにもちょっと慣れてきたし、結構面白かった、結果として。