三池ろむこ・渡海奈穂『カクゴをきめて』
いくらなんでもちょっと寒すぎるんじゃないか。
あやしいイケメンお兄さん×組長のあととりのかわいこちゃん。
素敵な恋がしたい受けは素敵なお兄さんにナンパされてついてったらへんなビデオとられそうになって殴って帰ってきたのですが、お兄さん誤りに来てなんとなく親しくなっていって、けどお兄さんには痛い目みさせられたぶん受けにたかってやろうという思惑が。
この表題作はお話も微妙で、攻めもいいとこないし受けもあんまし魅力感じないしで正直どうしようかと思ったのと、受けに惚れてるお目付け役の同級生が、硬派ヤンキーみたいでカコイイし、あまりにもいい奴なので気の毒で…うーん、という感じだった。あたしはわりと受け総受のがすきなのだけれど、受けがのんきにお目付け役を手放さない宣言に近いことゆってるので流石にイライラし、このお目付け役のイケメンをステキな受けと出会わせてあげて…!などと珍しく思ってしまった。
なので後半の、上記お目付け役のヤクザの息子×メガネ数学教師はとってもよかった。やたらつっかかってくる教師は実は攻めがすきで、でもそれって初恋の人に似てるからなんですって。受けの攻めいじめぶりが最初はちょっとどうかと思ったが、根が真面目で不器用な受けがかわゆくて、攻めはやっぱりカコイイのでよかったのです。