西村しゅうこ『紅槐樹の雫』
ねたばれぎみで!
キャリア警官の友人攻めに、なんでか5日置きに抱かれてる受け刑事。実は鬼と鬼の嗜好品たる槐の樹、の生まれ変わりでして。
そこそこ面白かったというか、この作家さんのアベレージはたもっているというような印象。
しかし、もともとの友人同士の関係性がよくわからず、いきなり5日置きに友人に抱かれる…というとこから始まってるので、いまいち関係性が把握しづらいし感情移入もしづらい。全体に紙幅が足りてないなあという気もする。
あと、そういう描写の足りなさのせいもあるのかもしれないけど、この作家さんの攻めと受けはいつも同じキャラに見える…。真面目堅物っぽくしかし受けに一途で情熱的な攻めと、運命に翻弄されるけど攻めの役に立ちたい純情健気受け、という感じ。
しかし鬼と槐という設定はトンデモだなーと思ったけど、よく考えたらこの作家さんは常にトンデモだよね(笑。トンデモセレブもしくはトンデモファンタジー…どっちも好きだ(笑。