高岡ミズミ・御園えりい『可愛いひと。Pure』
うーん、なんだか小説の漫画化、とくにBLではむずかしいんだろうけど(ど派手な設定やセリフ、展開が多い気がするから)、それにしても違和感があるところが多かった。でも絵はかわいいと思う。
うーん、なんだか小説の漫画化、とくにBLではむずかしいんだろうけど(ど派手な設定やセリフ、展開が多い気がするから)、それにしても違和感があるところが多かった。でも絵はかわいいと思う。
本誌ではよく分からぬ上あまり面白くなかった委員長シリーズ、結構かわいくて面白かった。併録もなかなか。しかし、最後にのってるすごく短いペットものが一番心惹かれた…。
前から思っていたけど、内容のエグさと派手な絵、そしてなんとなく止まったというか地味な空気が不釣合いで面白い。雑誌のほうでは「二人に若林の陰謀の手が」なんてアオリいれられちゃって、若林さん…不憫な。ただ巻き込まれてるだけなのにね。
うー。主人公ふたりとも猫っぽさはあるんだけど、「上品なネコみたいな」という形容は的外れなかんじで、拍子抜け。話がなくて雰囲気だけだし、それはいいんだけどその雰囲気も物足りないのももったいない。タイトルは結構いいと思うんだけど。
こういうのBLでやる必要があるのだろうか。という疑問を最近とみに感じる。受けが総女子化している。そして、特に特色のないファンタジー香は、みててちょっとしんどい。あと、なんで最近この人は王様とかハーレムとか好きなんだろう~…。こうも連続だとちょっと萎える…。
うーん、うーん…、なんというか、テンポがよくない。なんだろう。表題作なんかとくにそうで、もう「カラダだけの関係が云々」なんてあらすじ読んだ段階でラストがほぼ見切れてるんだから、そこまでの過程が一番大事なのに、特に見るべきものもないし面白くない。湯島と芝のその後話だって、読めるのはうれしいのに、なんだかテンポがわるく乗り切れない。そんなかんじで、正直全体的になんだか読みづらい一冊だった。
この人のこういうタイトルセンスが好きだ。そして、遂にきた、オヤジ受け(ほぼ)まるまる一冊!(笑。表紙は逃げてるなぁ。担当の指示かなぁ(笑。
内容は、特にどれがこうというのはないけれど、というか冷静に考えてみるとどれも同じような話なんだけど(笑、わたしの萌えツボと内田さんのツボがかなり近いので、楽しくよめた。以前のコミックスに書かれていたように、美形若攻めとオッサン受けというのは、王子様と庶民の娘の変形版なのだとわたしも思う。若い子がオヤジにメロメロなのを見て楽しむ、801的ファンタジー。ビジュアル的にはヤクザのような保険医(受)がよかった。あと、毛だけは御免こうむりたい。スネとか前だけなら全くかまわないんだけれど(笑。
内田さん「筋肉男」に召還してほしいなぁ。でも内容がきっちりボーイズだからだめかなぁ。
いいなぁ、ユギたん!!なんだか今年出た3冊はそれぞれみょうに感動してしまった。なんというか、内容ではなくて、まぁ内容もふくむマンガの作り方に関して。昨年のコミックス分くらいまでは、なんというか正直ちょっと微妙な雰囲気があったように思うけど、やはりこの人スゴイと思う。好きな作家はいっぱいいて、ユギたんよりも好きな作家だって何人かいるんだけど、「ボーイズ作家を一人あげよ」と言われたらわたしはやっぱり山田ユギと答えると思う。なんというか、バランスなのだと思う。王道や世評と、自分(作家/読者)の好みやマニアックな志向のバランス。
えーと、内容について(笑。表題作はノンケを体でおとす純情受けが、ちょっと紺野けい子の「かわいいひと」っぽかったけど、かわいくてよかった。無表情攻めもいい味を出している。あと、元カノがユギたんらしいにくめない女性だったのが印象深かった。「僕にだって言い分がある」の続編はそういえばこの二人気になってたんだよ~と思い出して、楽しく読めた。タチ一筋の先輩が受けようとする理由がかわいい。「わたしたちどうなるの」は雑誌掲載時はもっとダメダメ感というかどうにもならん感がただよっていた気がしたけど、気のせいかも。攻めが本多三兄弟のような男前で、このコミックス内ではめずらしい。やっぱ小説書くという表象が出てきちゃうと無条件に好きかも。
ところで何でユギたんてよんじゃうんだろう?