山田ユギ『誰にも愛されない』
正直、通常のコミックスの装丁で780円は…ウヘェって感じです。かなり分厚い(300頁超)せいなんだけれど、しかし一話と二話は「最後のドア」二巻に収録されてたわけだし…まあ、「ドア」も絶版になってしまったし、仕方ないというかむしろ未入手の人にとってはありがたいことなのかもしれないけれど…。
好きな作品ではあるし、こうして一冊にまとめてくれたことはうれしいんですけどね。
基本はかわらず、熱血バカ書店営業飯島×チェコ語翻訳者兼古本屋日下。
日下の無感情無感動な性格、そして飯島によって動いていくありようが、やはり面白い。
(俺はもう別の人間に生まれ変わりたいなんて思わない)
飯島はちょっとバカなくらいでフツウの人なんだけれど、でもだからこそ日下とのやりとりが面白い。
しかしやはり一話二話がよくて、でもそれには若干及ばないもののそれ以降もそれぞれ面白かった。チェコだし!(笑。チェコ行きたいな!
日下の(ただ一人の)友人長谷川×美人常連上野さんは…わるくはないけれど、なんかフツウのお話なので、別にわざわざ「誰にも」のタイトルで書くことなかったんじゃ、と思う。チェコ風味もないし!(超重要ポイント。