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[ 読書/BLコミック ]

麻生ミツ晃『ティアドロップ』

 辛い失恋を経験して、本気にならず遊んでくれる相手を出会い系サイトで探した受け。カッコいい攻めに出会ってはじめて疑似恋人みたいな関係になって当然本気になってしまうのですが、相手は遊んでくれてるだけだし云々。

 個々のエピソードやキャラ設定がなんか表面的に流れていってしまう感じで、お話がすごくありきたりというか、内容があってないような感じがしてしまった。たとえば、受けが攻めに出会うときに、出会い系で無茶要求してロムの間でウワサになってて、とか、そういう設定は必要だったのか、後々全然活きてこないどころかその過去に触れもしないし。攻めが軽い恋愛を楽しむ人、というのも言葉でしか説明されないし、特に最初のあたりでは全然わかんなくて、受けが出会い方のせいでそう思い込んでるだけじゃないの?という印象だった。言葉や設定だけではなくて、もうちょっと説得力のある展開や画面で説明してほしい感じだった。
 絵はうまいのかデッサンあれなのか…よくわからない微妙なところをついてくる感じなのだけれど、ちょっと宮本佳野に似てる。しかしなんというか、泣き顔とか瞬間のゆがませる表情みたいのがあざとすぎて、そのあたりがちょっとニガテ。お話づくりもそうなのだけれど、あざとい色づけで、全体的な雰囲気がちょっとちぐはぐになってるような印象なので、もうちょっとまとまりがあってほしい感じがした。

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