山本小鉄子『恋と罠』
晴れて云々と一緒に買った。
裏表紙が腹が立つぐらい(程度の比喩ではない)恥ずかしい。
表題作とか家出少年ものとか、あまりオーソドックスではない、おとなしい少年の話でちょっと不思議系展開というか日常を半歩逸脱というかそんなかんじでやまがたさとみ的ないやらしさ(えっちなわけではない)がありイライラする。何にイライラするのかというと、特に表題作でそうなんだけど、自意識を守ろうとする若者が無自覚に他者を傷つけ、それが物語中の論理では肯定されてしまう、ゴールデンタイムのドラマにありがちなDQN肯定展開が悪びれずに開陳されているからで。表題作のいじめられっことヤクザの息子の話とかはもうちょっと面白くできそうな設定なだけにもったいない。
ラストの花屋さんのお話とかは、山本小鉄子らしくてまだ読めるかと。
いや、なんか悪く書きすぎたな。
すみません。わたしが未熟なせいです。