北別府ニカ『別れる2人の愛の劇場。』
表題作はアイドル×お笑い芸人。
画面の中の芸人さん=受けに近づきたくてアイドルになり、超人気が出た攻め。受けは格差に悩んで別れを切り出す。
…という設定で、ほぼわかれるとこからはじまるのはいいけれど、別れるまでの経緯を無理に5ページで書く必要はなかったのでは…。いきなりわかれて、あとから回想いれたほうが効果的だろうし、トップアイドルが芸人をくどくというおいしいシチュエーションをたった5Pで書いてしまうのももったいない。
そんなかんじで、なんというか万事場面のきりかえが唐突というか、あたしのテンポにあわない。前述の経緯をざっと書いちゃうあたりもそうなんだけど、書きたいシーンだけつなげた感じで、間のシーンはすごく簡単にすませている印象。お笑いコンビの面白そうな場面とかないし…。
絵もデッサンが崩れてるし平面的だしみづらい。顔はかわいいのだが。
内容にかんしてはわりとありきたりなのかな。だからか、難点を我慢して読みたい気にはなれなかった感じ。他の短編も同じく。