小鳩めばる『さわって、とかして。』
なんかリブレの雑誌で短編読んだ時は面白げな作家だと思ったのだが、これはいまいちな短編集だった。全般的にあんまり面白くない。
特に弟×兄ものとか、自分の気持ちに気付いてくれない鈍感な兄にイラつくできのよい弟は別にキャラとしていいけど、イライラを兄にぶつけすぎというか、人としてどうよって感じの対応というか、人を傷つけるようなことを平気で言っちゃう弟にドン引きですよ。あとがき読んだら、作者は弟はヒドいといいながら人としてマズいとまでは感じてないような書き方をしている印象だったので、更にちょっと引いてしまった。
レンタル屋の先輩はヤンキーみたいな顔で天然で面白かったけど、攻めの不器用キャラがいまいち立ちきっていない感じで勿体無い。
あと銭湯の話は、年上ほんわかな受けが告白後にいきなりつっかかってくるような対応なのが一貫性がない感じ。そりゃ憤るのは当然だろうけど、あそこまできつい返しするようなキャラではないんじゃ…。
あと、なぜ目の下に点線がはいっているのか…。
追記、前に雑誌で読んだことあったと思ってたのは、別の作家と勘違いしてました。