本仁戻・山藍紫姫子『スタンレー・ホークの事件簿 仮面~ペルソナ』
こういうことはあまり書きたくないのだが、久々にいいBL読んだわよ!という感じ。やっと満足。
ネット書店に注文してたんだけど、同梱品の関係かずっっと来なくって、しびれをきらして結局書店で買ってしまった…(笑。
これ雑誌で少し読んだときは三角関係かよーと思ってちょっとがっかりしてたんだけど、結果的にとっても面白かった!山藍紫姫子の原作なせいもあるのかちょっと耽美で、なんか本仁戻のこういうのひさびさだなーという感じ。というか、原作ものなのにすごく本仁ワールドで違和感なくって、本仁ファンとしてはなんというのか、ひとつぶで二度おいしい感じ?(笑
以下、ややネタバレぎみです。
ゲイをねらった殺人事件を軸に、市警でむちゃくちゃで一匹狼だけど実績あげてるので一目置かれてるスタンレー・ホークと、美人警視でキレ者っぽいロスフィールド、ロスフィールドが一目置いてる日本人の精神科医ジンたちの関係がそんなこんな。
あたしはわりと視点人物(に大きな問題がなければ)よりで読むので、スタンレーいいなあていうかスタンレーよりで読んじゃうからこういう三角関係キツいんだよなあ…と思ってたら本仁さんもスタンレー好きらしい(笑。だから読者のあたしも引きずられたのかなあ。
途中でもしかしてロスフィールドは多重人格で、ジンは脇人格と恋してて、スタンレーと主人格がラブラブになってかわいそうなことになるんでは、ていうかそういうの大好物ですよ!とかミスリードして、あとで残念な思いをした(笑。いいけど。
結局、わりとスタンレーが第三者よりの三角関係だったんだけど、こういうのかやのそとっぽい感じであんまりすきではないんだよね。でもこういう感じの三角関係って、スタンレーは一見第三者だけど実はキイマンになってくんですよー、ってセオリーなのかなあ。
オマケマンガのカオスっぷりが本仁さんらしくて笑った。収拾のつかなさと楽屋落ちもこの作者さんらしい気がする(笑。