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[ 読書/BLコミック ]

明治カナ子『熱伝導』

 なんだかんだやっぱりよかった。
 熟女好きの馬尾、の木戸先輩への気持ち、はもうちょっと丁寧に描写してほしかったかな。簡単に脳内保管出来る程度の足りなさではあるんだけど、やっぱりちょっと物足りない。
 あとぬいぐるみの使い方がなんかしっくりこない気もするんだけど、馬尾と木戸先輩の視点の入れ替わり方とかビミョウに構成が甘いのかもしれない。多分花音で何話か読んでもあんまり面白くなかったのかもそのせいかと。
 あれ?なんだか否定的なことばかり書いているね。神社の話とか、病院へお見舞いに行ったり、誤解されたりする話とか、全体を把握した上でだと個々のエピソードがなかなか面白かった。でも最終話の書き下ろしは個人的にはイマイチかも。あれ?また否定的な、でも全体としては面白かったんですよ。
 エロ少なめで、なんだか明治カナ子らしくないというか、展開のテンポがいつもとちょっと違うかもしれない。花音だからかなあ(笑。花音のそういうとこ(エロ無し話が載るとこ)好きですけど。あと、絵もいつもよりちょっと丁寧…だったかも、と思ったんだけど、コミックスカバーとか見てみると…どうなんだろう、手抜きなのかなあという気も…。そんなこともあって、全体的に、作者のモード、テンスがビミョウにわからない。乗って書いてないのかもという気もするんだよね。うーん、しかし更に支離滅裂になるけど、とりあえず作者のファンなら買いな一冊かとも思う。面白いことは面白いと思う。

 あと、寮なのにー女の子がいる?室長がいるのに同じ部屋とか言ってるのにーなんで個室???とハテナだらけだったけれど、そういうのもあるんだね。
 ハテナといえば、電光石火ボーイズってどうなったんだろう(ハテナで思いだすなよという感じだが。

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