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[ 読書/BLコミック ]

扇ゆずは『ダーリング』


 うーん…この作家、絵がヘタに…なったんではないだろうか。
 この表紙からして体格差おかしいし、理緒のデッサンもあぶない。本編もデッサンのおかしい絵が多かった。具体的には、腕が短かったり、肩や手足が妙に細かったりとか、指が太すぎたり、手が大きすぎたり、理緒とトモちゃんの顔の大きさが違ったりとか、そういうの。でも、崩れてるのは理緒や女の子の体のデッサンが中心で、トモちゃんのような、がっしりした体型の男子は、描きなれてるからかそんなに崩れないみたいだけれど…。理緒のような性別受けを描き出して、仕事も増えた(多分)せいなのかなあ、という印象。

 内容は、東京郊外の公立高校に転入してきた都会の超イケメンが、超天然ニブちんメガネ美少年に恋をしてしまいました、というオーソドックスなBLコメディ。
 視点は理緒とトモちゃんどちらへも動くので、トモちゃんに惹かれつつトモちゃんが自分なんかを相手にするわけない、と思い込んでる理緒サイドと、理緒に振り回されて悩みまくりのトモちゃんの、互いの勘違いすれ違いっぷりが非常にベタながらはがゆく面白い。

 理緒は守村悠季みたいな印象で、やはりこの作家のフジミとか見てみたいなと思った。しかし時折あんまり幼くなってしまうことと、わたしは元々この作者の絵がとっても好きなので…デッサンの崩れっぷりが気になってしまって仕方なかった…(涙

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