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[ 読書/BLコミック ]

麻々原絵里依『きぐるみプラネット』1

 この作品は以前本誌でちらりと見かけた時に、着ぐるみが主役はってるの?…マジヤバくね?麻々原絵里依大丈夫かしら…と思ってハラハラしていたわけなんですが、こうしてきちんと読んでみると、なんかものすごい萌えた…!ちょーーーカワイイ!大好きだ!!

 地底人説を主張する教授主宰の考古学研究会に所属してる大学一回生、残り一個の新作ゲームを買おうとしたところ、横に必死の形相(っぽい)うさぎの着ぐるみがいたのでゆずってあげたのです。その後着ぐるみショーに出てたうさぎと偶然の再会、学生証を届けてもらったりなんだりで仲良くなっていくのだけれど、なんと着ぐるみは実は地底人で、地上では防護スーツの着ぐるみを脱ぐと死んでしまうということらしいのです。ホントかよ!

 …アリタがかわゆすぎる!アリタというか、着ぐるみのアリタがこの世のものとは思えないほどカワイイィ!!!着ぐるみの顔は常に笑顔なのに、ちょっと垂れ気味の目が、困ってるぽかったりしょげてるっぽかったり照れているっぽかったりと、もうすんごく表情豊かで、とっってもカワイイイィのですvvv
 正直最初は、着ぐるみ着たままのキャラってあんまりに非現実的でどうよ…とか、そもそもBLとしてどうよ…という気持ちがあったのですが、もうそんな瑣末なことが全然気にならないくらいアリタはカワイイのです。

 たしかにこれってトンデモ設定だとは思うのですが、ていうか地底人設定はともかくとして、着ぐるみ着たままでよく怪しまれなかったなあとか、よくそのままゲームとか携帯操作ができるなあとか、あとそれでちゃんと恋愛が育つのか…とかいうあたりがとってもトンデモなのですが、全体によい意味でゆるゆるまったりな設定・お話なので、トンデモさはあんまり気にならない感じです。

 そして恋愛面も、アリタがあんまりけなげカワイイので、笑顔のままの表情が逆にせつなかわいそうで、すんごいキャラとして魅力的なのです。
 一方中身の地底人は、麻々原絵里依らしい美形攻めでカッコよくて、普通だったらたぶんイケメン異界人攻めとしていいキャラなんだと思うのですが、着ぐるみがあまりにカワイすぎて、中身よりむしろ着ぐるみの方がいいよ!とか思ってしまうありさまなのです…(笑。
 ていうか作中にも書かれていたけれど、なぜか着ぐるみより中身の時の方がアリタは積極的になってしまうので、中身よりも奥手けなげな着ぐるみがカワイく思えてしまうのも当たり前な気がするのです。ていうか主人公も着ぐるみの時はあんまししゃべらないし、かわいさ数倍増しになる気がするので、やっぱり着ぐるみってステキだなあ…!ということ…なのか?(笑

 脇キャラもみんなカワイイ。主人公の同期の女の子・まりもちゃんとか、いくらまりもでもカワイイのにあだ名がもっこりって…!と思いつつ、だんだんカワイイ気がしてきた。ていうか、アクセントは「も」だよね…?サークルの仲間や教授、経産省のわるいひとたち、焼き物の名前の地底人たちや彼らのマスターもそれぞれカワイイ!
 あと、着ぐるみの地底人たちがイベントで使ってる、ドーナツ大好き~♪という歌もとっってもカワイイ!

 いまのところ地底人と地上人は生身同士では会えないのだけれど、まあいい意味でまったりなお話だし、きっとなんらかの形でハッピーエンドになるんだろうと思うのですが、一体どういう展開になるのかさっぱり読めないので続きが楽しみなのですv

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 これと『夢中の人』2巻を丁度おんなし日に読んだので、ものすっごいなごんだ。どっちもあたしは大好きなんだけれど、トンデモ漫画だとも思うし、でもどっちも連載がしっかり続いてるみたいなので、ちゃんと人気があるんだろうなあと思う。こういうトンデモながらもちゃんと面白い作品(マヨイガ比)がきちんと商業ベースで続けられるというのは、とってもたっといこと(マヨイガ比)だなあと思います。

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