高井戸あけみ『男子、花色に彩れ』
『男子、花園に出ずれば』のつづき。
寮に入った堅物生徒会長さまと、彼に怠惰な生活が見つからないように頑張ってたけど、同室者の後輩とあれあれ?な感じだし、こっち側に引き込んじゃった方が手っ取り早いかも?とかなってきたBFCの面々。その同室者はといえば、生徒会長様の凛としたお色気にやられまくりで、会長の中学時代からの友人で副会長のセンパイと火花ちらしたり、なんかもう大変。
『ブレックファースト・クラブ』の高校の、その後の世代の話なのだけれど、寮のゆるさの長所を主張するBFCよりも、生徒会長のほうがまっとうに見えてしまうので、微妙な感じ…。以前から読んでいるのであたしは基本BFCが好きだし、けど会長のほうがまっとうだし…というアンビバレンツ。中でも、寮内でモモンガ放し飼いというのは一番どうかと思った…会長の言うように、基本はケージにいれたほうがいいんでは。
そんな違和感のせいでか、だいたいトトカルチョとか違法行為だよなあそういえば、とか、逆に今更気になりだしてしまったし。
生徒会長は美人でゲイで、でも空手バカで男の筋肉と戦いにばかり興味があって、という感じでいいキャラなんだけど、同室の後輩がちょっとキャラ弱いかなあ。そもそものキャラが弱い上に、生徒会長へのメロメロっぷりがなんだか唐突というか、ちょっと心情描写がわかりづらいというか足りないのかな。でも、前の巻の内容忘れてるのかも。というか、周囲のキャラも短編でいろいろ書かれてたのに、あんまし覚えてないな…まとめて読み直そうかなあ。