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[ 読書/BLコミック ]

海老原由里『だって愛じゃない!?』

 海老原由里はデキる男アリュールの二冊を読んで、なんだか微妙な作家だもう一、二冊読んでみようか、とは思っていたんだけど、新刊が出るのを知って、でも今月金欠だしな~とぼんやり思っていた。タイトルに「!?」なんてついているのでおかしいなァとは思ってたけど、あんまり気にしていなかった。けれど、書店でこのあまりにあまりなというか、なんというかアホさ丸出しの表紙を見て、ついつい買ってしまった…。

 内容もアホだった。
 ヤクザの次男の闇金業者と、アホさ全開で親友にだまされ100万円という微妙な金額を闇金で借りてしまう大学生。この時点でんなアホな(というか『お金がないっ』以上に信じられない設定に思えてしまう…中途半端に現実的で…)なんだけど、次々に登場する悪徳整理屋や悪徳弁護士やヤクザの長男に次々とだまされ続ける受け(ほんとアホだ)に、なぜか受けがどこに居ても探し出して助けてくれる闇金(GPSでもついてんのか)と、なし崩し的にメロメロでエロエロな二人という、もうお約束を通り越したところに存在する物語世界がなんとも…。いやはや。
 しかしこの作者はアリュールみたいなシリアスものより、こういう破天荒ギャグ(とご本人が思っているかはわからないが)のほうが向いているのかもしれないと思った。

 併載の短編は保父さんものはいまいちだったけどホレっぽいリーマンものはちょっとよかった。どっちも内容はなかったけど。

 あと絵がすごく東城麻美に似ていると思った。あまりにも似ている。なんで今迄気づかなかったんだろう…。

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