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[ 読書/BLコミック ]

明治カナ子『地獄行きバス』

 絵がアレでもエロが男性向けみたいでも、明治カナ子大好きーv

 表題作は、女性と結婚するからとか言い出した同棲相手に一週間の温泉旅行に連れていかれ…という話。恐ろしい攻めだな…と思ってたらさにあらずで、そのあとこのCPでのんびり日常漫画シリーズに突入したのでビックリした(笑。日常編は雑誌で読んだこともあったような気がする。この作者、こういうのもいいねえ。しかし、これがコミクスタイトルなのは、中身と違和感があるなあ…(笑。麗人コミクスは二冊目だけれど、一冊目は『惑溺趣味』だったし、こう、玄人っぽさというかつやっぽさというか、な雰囲気で揃えようという感じなのだろうか。
 攻めはのんびり包容力ありな、物に執着しない整体師で、受けは服大好きで仕事もアパレル系。ちぐはぐでだからこそひかれ合ってるって感じがよいですね。二人の指向の理由付けとか過去とかもよかった。受けが今さっきまでヤってました、って顔で帰ってくる時はでかい買い物をした証…!ってのが可笑しかった。

 もうひとつのシリーズは、両親に捨てられたショックで一人寝できない攻めが、引きとってくれた親戚の家の従弟に執着しつつ、デリヘル少年を抱き枕に…という話。
 攻めは身勝手だし、攻めに惚れちゃうデリヘル少年が気の毒だしなのだけれど、でもあたしは基本的に主人公CPぽい二人がまとまってくれたほうがうれしいので、攻め×従弟を期待しつつ読んでしまうし、でもデリヘル少年のがかわいそうだし…と悩んでしまい、こういう関係の話って、どのへんに感情移入したらいいのかわかんなくて、読んでてちょっとつかれる。『三村家の息子』とかも、途中ちょっとそんな感じだったけど、受けが子どもっぽい身勝手さを持ってたりするし、アテウマ受けみたいなスミが気の毒になってしまったし…。
 本作では結局ラストはなんかそんなこんなで、どっちがアテウマなのかーという感じで、ハッピーエンド(あたし的に)なのかなんだかよくわからんかった…。や、お話自体は面白かったんだけどね。

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