アユヤマネ『ネクタイとカマキリ』
表紙を見てタンタンの大冒険を思い出した。
お話はわりとふつう。表題作は、メガネゲイ先輩とノンケヒゲ体育会系風後輩、なんかいい雰囲気になってつきあいだしたけど、やっぱあの子はノンケだし身を引くべきかも…な感じ。
ファストフードバイトの話は、顔と身体にアザがあることイケメンくんで、ちょっとあざといけど、アザがあるこは普通の絵柄だと難しそうだし、この絵柄を活かしたお話かもしれない。
専門学校生のときの同級生同士の話は、ゲイ人生に不安になって彼女つくる子が勝手すぎる…。
大学教授の家に家政夫のバイトにきた大学生の話は、この絵柄なせいもあって教授の年齢がよくわからないのがなんだかケムにまかれたような感じだった。
そんなわけで全体的にそこそこで、連載ものは読んでみたいかもという印象。オビとかみても出版社が大プッシュしてるみたいだけれど、こういう独特な作風の作家さんて、お話そこそことかでも妙に持ち上げられがちな気がする。