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[ 読書/BLコミック ]

依田沙江美『真夜中を駆けぬける』『千の花』『美しく燃える森』

 攻めが浮気性、という紹介をどこかで読んでいたので、ちょっと心配だったのですが、結論からいうと面白かった。ていうか、二巻以降は特には浮気してなかった…というか、逆に主に受けがDQN…だった…。攻め製作のお皿の件とか、おいおいなんで隠すの!って感じで…しかしあそこで皿発見して笑える攻め、すごいよ…。

 それはさておき、基本画家×編集者の恋愛がのろのろまったり進んだり、あとは美術や編集やなんかの話題で周囲の人とかとのいろいろな出来事が、という感じで、すごくよかった。
 近所のお婆さんの絵の修復の話とか、通い猫の話とか、受けが新人作家に惚れ込むとか、老女美術評論家とか、一緒にハイジ見て泣くあたりとかとか。やっぱり二巻以降のほうが絵も攻めも(笑)安定してきて、そして雰囲気は日常まったりだらだらで、面白いというか読んでて楽しい感じだったと思う。

 受けは汚部屋というか読んだ本つみあげてくのは親近感が…。年の割には大人びて知識豊富な二コ上の先輩が、したたかでやり手でワーカホリックな編集者になってて、汚部屋で親に洗濯とか頼り切りとか、なんかわりとダメな感じ(笑
 攻めは一巻はほんとだらしない浮気性だったけど、俺様でずうずうしかったたけど、でも素直でかわいい感じもあった。二巻以降は、絵に集中して浮気もせず、受けの来訪を待って田舎にこもってることが多くて、次第にかわいそうに…(笑。受けのダメっぷりが発揮されるにつれて、料理掃除とか得意な家庭的なとこも出てきて、なんか反比例。でもこの二人も割れ鍋にとじ蓋なんだろうな、という感じだ。
 しかしなんか、日常話だからなのか、なげっぱなしのエピソードがいっぱいあって、それが不満というのでもなく、ちょっとなんか独特だった印象。たとえば二巻の、受けの雑誌の校正ミスで、作家?にちゃんと見てくれてるんですか、とか言われるとことか、結局誰のミスだったのかわかんないし、どうでもいいんだろうけれどあたしは気になる(笑。

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