本仁戻『Dog style 2』
こっぱずかしくて笑えて、犬スタイル二巻。
なんかライトな愛にあふれてて、どんどんいい作品になってきたなあ。
だからマヨイガもライトな愛にあふれるのさ(なんか「スウェディッシュポップ」ぽくない?笑、サバト、じゃなかったフェスに向かうクラウザーさんを見たよ。
最近本誌なんかでミキティのテル萌え路線にのっとって楽しんでたので、柏兄とキスしてるミキティに一瞬浮気もの!とか思いました。そいえばそんなこともあったんでしたね。随分以前のことだから忘れてた。あのころはまだビブロスだったんだなあ。
それにつけても、柏兄とのキス後のテルへの移行の早さに改めてびっくりしたわけで。
でもむしろリアルというか、それもいい。あっという間に小犬になごまされるというのは、むしろいいかもしれんと思った。小犬ナデナデしてなごんで、なんか変なカレーみたいの(あれ結局なんなんだ?)食べて、Tシャツ借りて、勝手に「飼い主」登録して、うざい電話して(笑、打ち明け話にへこんで。その間もう柏兄のこと忘れてたんだろうミキティ。犬スタイルはミキティが柏兄を忘れるにも、テルにのめり込むにも、テルがミキティにのめり込むにも、くどくどしいきっかけや告白は要らなくって、アホなやりとりたくさんして、たまにちょっと恥ずかしい決めゼリフ言って、無駄にラブラブしてたらいいよ!
絵は随分慣れてきたというか、やはり犬スタイルは最初からこの絵で読んでるし、違和感ない。と思うんだが、どうも最後の犬は漢字知らない話のあたりとか、昔の絵っぽい気もする。あんな感じの絵で定着してくれるといい…というかあんな感じのもうちょっと硬い絵でリカを…。
思うんだがテルの身長が小犬な時とフツウな時があって、テルも巨人な時とフツウな時があって、どうも身長差がうまく絵に活かされてないというか、はっきり言ってパースとかへんに見えてしまってなあ。テルを先にフツウな大きさで書いちゃうと、ミキティが大きくなりすぎちゃったりするのかなあ。この二人の身長差はこの話のミソなのに、いっしょに居るコマのデッサンがおかしくなっちゃっててもったいないのだ。基本的にはデッサンがダメな人ではないと思うんだが…。
それにしてもミキティの乙女顔が非常にキモくて好きだ。
あ、人妻はアレがキモいけど昔の絵っぽいと思った。恋が僕らをとかリカとかの頃の女性絵によく似てる。
口絵のカラーインク?これ雑誌で見のがしてたかなあ。CGよりインクの方がやっぱり好きだなあ。
なんだかんだ書きつつ、正直やはり以前の絵のほうが好きみたい…。
そしてわたし的に本仁戻は、BL漫画の中では数少ない「言葉でおぉっと思わせてくれる作家」なのだが、犬スタイルではそれがほぼイコール決めゼリフで、そしてかなり故意犯的に(おそらく)こっぱずかしいものになってるので、犬スタイルは本仁のカコイイ言葉づかいにしびれつつ、恥ずかしさに悶えるという一石二鳥(笑)なんですな。「○○どころの(@デスレコード社長)」セリフやモノローグまんさい。
二巻だと本誌の時からみょうに心の琴線にふれまくった「俺は今日楽しかったよ」のとことか(あれすごい好きなんだよね。
あと、アレの代替語はこれまでにもいろんな作家によって非常に沢山発明されましたが、「カッコイイの」は恥ずかしくもまじめに随分カッコイイと思います(←の指示内容が気になる方は、は本編を読んでね。