桑原祐子・浅見茉莉『ラヴ・ジェントリ~紳士恋愛録~ 皓一郎×陽仁編』
伝統ある紳士録のメンバーを選定する五人委員会(なぜか若いイケメンセレブばかり)に、突然加入させられたふつうの大学生。の、家はなんでも代々決裁権をもってたそうで、いきなり責任重大で困ってしまうのですが、もちろんイケメン社長が助けてくれるのです。
本誌でちょっと読んだときに、ベタだけど絵はきれいだしおもしろそうかも…と思ったのだけれど、なんだかいまひとつだったなあ。紳士録編纂というタネはやや目新しげで面白いと思ったけど、編纂の過程があんまし描かれてなくってつまんない。今回だと、草壁社長の審査がメインだったのだろうけれど、あまりに薄くてさしみのツマみたいだった…。調査の過程をもっとライトサスペンスぽくきっちり描写するか、あるいは審査対象をもっとイケメン取り揃えて、主人公といろんなイケメン紳士のからみを毎回描くとか、なんかもっと面白くできそうなのになあ。
あとキャラがみんな薄くて感情移入できない。性格的にも薄いんだけれど、設定もよくわからん。主人公とか代々国文学者の家にうまれた大学生、というくらいしかわかんないし。これから他のCPとかも発刊するみたいだけど、みんな特徴がよくわからないし興味がもてない。小説とタイアップ?とかしてリブレは押してるみたいだけれど、あまり人気が出そうな気がしないのだがどうだろう…。