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[ 読書/BLコミック ]

宮本佳野『彼の庭に咲く花』

 桜花寮トリロジーのつづきだとキャラ紹介を開くまで気づかなかったよ…。

 前作のほうが面白かったかなと思う。表題作がやや暗く、『MOONY』ラストの話と若干かぶるかなという気がする。「FROST」はやや謎解きっぽくてポーの詩をからめるなど、ちょっと今までの宮本佳野とは違う感じがして面白かったけれど、諏訪が当事者でありながら傍観者のままだった気がして若干淋しい。というか、諏訪のもとにかよっていたあのカワイイ子はどうなってしまったんだと…(笑、そのあたり前作との関連がうすくて淋しいんだよね。表題作の終わり方や「FROST」などのちょっとフシギなフンイキは「桜花寮」らしいなぁとも思ったんだけれどね。

 どうも最近、宮本佳野って、なんというか桜花寮とかルールズとかなんでも屋ブンとかみたいなシリーズものでないと光らない人なのかなぁと思っていて、というのもビブロスの『PLEASE』がすごくつまらなかったからそう思うようになったんだけど、今回所収の作品は短編もそこそこ面白かった。「ふたりがここにいる理由」など割り合い好き。というか他のコミックスの短編だってふつうに楽しんでたわけだし。というかね、こないだのゴールドの連載(今月で終わりの)もイマイチだったし、要するにビブロスと宮本佳野の相性が悪いってことなんですかね…。

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