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[ 読書/BLコミック ]

大和名瀬『圧倒的ダーリン』

 美形歯科医の受けは、完璧な仕事ぶり・堅物な性格に見えつつ実は小心者で、いつも失敗にビクビクしながら仕事してるのです。そんな裏面を歯医者のお向かいの居酒屋店員攻めに知られてしまって、ノンケ攻めは堅物受けの小心さ生真面目さを知って、カワイイィ!となって押せ押せアタック。

 なんでだろう、なんか物足りない…大和名瀬のお得意のパターンの劣化再生産みたいな印象…や、ご本人なんですが。
 お得意のパターンっていうか、ちょっと変な生真面目空回りキャラ、っていうのは大和名瀬の得意としている設定で、そしてとっても魅力的なキャラが多いと思うのですが、今回はなんか表層を撫でただけというか設定だけっぽいというか、なんだか物足りない。食傷気味というのもあるのかもしれないけど…でもそういうキャラが他にもいる中で、この受けでなければ、っていう売りがない印象。
 あと、攻めが全然魅力ない。基本受けのかわゆさにドギマギしてるだけだし。受けは攻めのおかげで自分を表に出せるようになったとか感謝してるけど、特に特殊な対応があったとも思えないし、攻めもまたどうしてもこのキャラでなきゃっていう特徴に乏しい感じ。あと、お客への対応はべったりしすぎな気がするし、受け弟への対応とか若干大人気ない気もするし、受けがこういうキャラだと知っているくせに、適当にブラブラしようとか誘ったら困惑するってわかんないのかなあとか、なんか微妙に気遣いが感じられない…。
 二人が互いに一人称俺&相手を苗字呼びなのも、受けはキャラに合ってない気がする。

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