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[ 読書/BLコミック ]

はしだ由花里『カブキ~翠の章』

 ぐぐっていたらつい目に入ってしまったなんだか恐ろしい言葉。「森鴎外生誕140周年のお祝いポイントカード」何だか知らないが、とにかくこんな迫力に満ち満ちた言葉初めてみた。お祝い、の、お、がいけない気がする。

 「トリックプリンス」のおかげでなんかはしだ由花里が読みたくなって、一巻から読み直して新刊を読んだ。

 前世は女顔で弱くてドヘタレなかぶきもの×ドツンデレというかツンしかない小姓、生まれ変わって現世ではドツンデレというかツンしかない受けのじいやの孫息子×女顔で弱くてドヘタレな名家だけれど家が焼けて天涯孤独になった少年。
 

 前世編の二冊め。
 現世の最初からまとめて読んでみると、かなり伏線がはられていたことがわかってびっくりした。景矢が前世で光之介を襲った人々を列挙してるとことか、あと今回初登場の乱雪が景矢の出仕の話の時から後姿は描かれていたんだなとか。

 しかし、カブキは面白いのですがなんとなくびみょうにツボではなく、なんでなのかな~と思ってたんだけど、「トリックプリンス」とくらべてみて理由がわかった。どうも光之介がアホというか、あまりにアホの子扱いされすぎていて、なさけないというかかわいそうで見てられなくなってしまったり、一方の影矢があまりに冷たくて、ほんとに光之介のこと好きなのか?と思ってしまったり。する気がする。
 今回は景矢が結構かわいげがあったのでよかったんだけれども、乱雪の話に関しては…なんか、微妙というか…景矢のもう遅いのだ、って言葉が未練がないこともない、って感じで、乱雪が景矢に本気だったら、どうするつもりだったんだろう景矢は…と思ってしまう。乱雪よりも光之介を選んだんだ、って印象があまりなかった…。なんだかなあ。そういうもんですかねえ。うーん。

 ところで、光之介と景矢の年の差ってどのくらいなんだろう。現世も前世も十歳ちかく差があるのかな~と勝手に思っているけれど。前世は光之介23↑↓、景矢15↑↓くらいかなと思う。なんか景矢はまだまだ成長しそうなので、光之介が戦乱の世で長くは生きられなかったのは、年月がたってしまうと景矢が攻めになってしまうからだろうか、とか…。
 でもビジュアル的にはそれ(大人景矢×大人光之介)が一番好きです。景矢一郎が出てくる話の扉絵が大変よろしい。

 しかし今回、なんで「翠」なんだろう…?今回は雪とかでもよかっただろうに。前回も何故「月」だったのか。「星」とかのほうが内容にあっていただろうに。うーん、数字入らないから出版の順番がわかりづらいし、内容にも合っていないのでは、章名の意味がよくわからないよ。

 あとところでついでに、最近ゼンゼンGUSHを書店で見かけないんだけれど、大丈夫なんですかね???さあ恋が終わったあたりから個人的にはみるものがなくなっちゃった印象だったんだけれど、最近特にひどいなあとは思っていたけれど、…大丈夫かなあ。

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