津賀みこと『注文の多い天狗たち』
父が亡くなって村に帰ったら、天狗2人にカレーをつくれとせまられる受け。なんでも乱暴者の天狗は父のカレーがないと村を滅ぼそうとするらしいのです。
なんというか、感情の機微が見えない…。乱暴者の天狗をおさえるためにとかで、相方の天狗が抱いてなだめてきたとかゆう時点で、ちょっともう恋愛物語としてはしんどい設定…。しかも乱暴者天狗は受け父を気に入ってたとかそういうんでもなく、単にカレーが好きなだけという…。受けも相方の天狗もなぜ惹かれ合ったのかよくわからん…。
キャラは感情移入できないし、お話は唐突すぎるし、コメディとしても不完全燃焼という印象。絵もあまりこなれていないし、表情があんまし活き活きしてない感じ。
もう一本は、人生に倦んでる貴族が、娼館でノンケバージンな青年をなかなかその気にさせられず、意地になってかかわってるうちにほだされて、という話。設定はいいし、表題作とは違って心情面はそこそこ書かれているけど…可もなく不可もない感じ。