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[ 読書/BLコミック ]

池玲文『バンフォード侯爵家の執事』

 ねたばれありますよ~。
 表紙を見て、あー面白そうだけど今度読もうかな…と一瞬思い、二度見して『No.99:人間玩具』の表題作の執事編か!と気づいてすぐに購入。

 ぼっちゃんと、玩具のアルビノ少年が大きくなって、執事頭は相変わらず、というところに、執事頭と旧知でもある執事の青年がやってきて、云々。

 「人間玩具」の続きはすごく読みたいなと思ってはいたんだけど、でも一方で、貴族設定だからそのへん軽いだろうし、後継ぎ必要だろうし、ぼっちゃんは浮気するんじゃないか…という微妙な不安があったんだけど、結論として疑ってすまんかった(笑。
 や、ぼっちゃんがきっぱりしててよかったってのもあるんだけど、ぼっちゃんがそんなに潔癖な理由がちゃんと本編からつながってたのがすごいなと思った。キャラの性格付けがすごく説得力を持っていて、こういうお話の作り方って好きだ。この続編は絶対想定されてたものではなかったと思うので、それでもきちんとつながりがあって、キャラの性格や考え方に必然性があるなんて、とっても好ましい。
 でも、ぼっちゃんがアルビノ少年を気に入ったのは、お母さんに似てたからっぽいのが、ちょっと…それだけではないのだと思いたい感じではある。

 執事のほうも、アルビノ少年へのほのかな気持ち設定がまだ残ってたのが、いいような悪いような(笑。受けがちょっとかわいそうではある。
 受けはまっすぐ!という感じで、ふつうに受け。でもイケメンなのが面白いかも。

 一方、アルビノ少年は、養子の話でもめてるという話が出た時に、なんで揉めるんだろうそれすらイヤなんだろうか…とか思ってたら真逆で、後継ぎ必要だろとか怒ってて、でもそんな少年にぼっちゃんも執事たちもなんでなの?ってなってんのが、ある意味みんな健全ですてきだなあと思った。

 見世物屋の双子の話も、アルビノ少年からつながってるのがなんだかよかった。
 ていうか、一話限りかと思ってた「人間玩具」の話が、自然な感じで広がってるのがなんだかいいなと思う。「人間玩具」自体のお話が好きだし設定もいいと思うのでうれしい。

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