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[ 読書/BLコミック ]

京山あつき『枯れない花』

 『聞こえない声』『見えない星』のつづきの完結編。イケメン野球部先輩×イモ系後輩。先輩は大学に進学し、後輩はレギュラーめざしてがんばるけれど道は遠い、という感じ。

 お話は…、今回は二人ほとんど離ればなれで、後輩のほうの部活やクラスメイトとの交流が中心で、先輩とは電話で話すばっかりな印象で、一冊まるまるそんな感じなので、面白くなくはなかったけれど、なんだかちょっと違和感があったというかなんというか。
 ゲジ眉でいつもおこったような顔してた後輩が、クラスの女の子と友達になったりなんだり、恐い顔という設定は忘れられたわけではなくて、先輩とつきあってくなかでちょっと顔が穏やかになったってことなのかなあ。

 先輩は前二巻ではなんとなくほんとに後輩を好きなのかどうか微妙にわからないままだった気がするんだけれど、なんか今回は直球にせつない恋心が描かれてた。
 一方の後輩の方も、先輩に流されてるだけに見えつつ、ていうか同性に恋愛するようには・してるようには見えないというか、ずっとそんな感じで、今回も先輩には恋心よりも尊敬とかのが適切なように見えなくもなかった。
 そんなわけで、なんかこの二人はいつか別れてしまうんではなかろうか、という印象があったんだけれど、書き下ろしのその後が意外と先の未来の話だったのでよかった。

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