木下けい子 『キスブルー』
一冊で終わるだろうと思って読み始めたのに、途中からなんか怪しい雲行き…え、続くの?しかも、ちょ、掲載紙はクラフトだなんて、季刊じゃんか…次巻出るのいつになるんだ?(涙
大学生の友人同士(ノンケ同士)って設定で、出版社によっては等身大のリアルラブとかあおられそうな内容。でもさあ、そんなんリアルになりっこないよなあ。ノンケ同士の友情の臨界点越えなんて、ほとんど女子ドリームの世界にしかあり得ないっぽいよね。
この話の場合も、主人公はもともとノンケで気がついたら友人のメガネを好きになっていた…なんて、なんかそんな(女子にとって)うまい話ってあるものか!?とちょっと我に返っちゃう。
どっちかがノンケでなければまだなんとなくわかるんだけどね。たとえば相手のメガネがゲイとかだったら、まだわかるかもだけど…アレ?今なんかわかりそうになったような…。ん?今日に手を振る?
そういう点をのぞけば、内容も絵も木下けい子的なアベレージはちゃんと越えてるし、面白かったよ。この作者は最近ちょっと山本小鉄子とかぶるかも。でも(でもというのも失礼か)絵的にもお話的にもすごーくハマりったりもしないもののあまりはずれもなく、のーんびりまったり読める。だから実は結構好きかも。すごーく好きにはならなくても、新刊作家買いまで行かなくても、ヒマな時には買うし、始球式(読了即ブックオフ)もしないかんじ。この前出ていたコミックス(かわいいあの子とかいう)は、期待してたCPじゃないみたいだったからまだ読んでないんだけど、そのうち読んでみようかな。