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[ 読書/BLコミック ]

鹿島こたる『革命のα』

 フランス革命前夜ぽい世界、家のためのΩとの結婚を拒む気高きαと、従僕のβ、出会ってしまった運命の没落貴族Ω。
 帯にもあるようなのでネタバレではないと思うけれど、気高く非常にαらしいαであるαが(まわりくどい)受けなのは新鮮だったし、絵は素敵なのだけれど、残念ながらそれだけという感じ。攻めβが基本的にはそこそこ優秀で、性格と忠誠心は素晴らしいのだけれど、あまり魅力がないので、αに感情移入しきれない。運命のΩもいいキャラを活かしきれず、都合よく処理された感じがいなめない。そして全体として、べつにオメガバースじゃなくてもよくない?ただの革命前夜でもよくない?という印象が…。本能を乗り越えるという筋よりも、身分差別のある世界を変えようという筋が大きいし、本能の乗り越え方があっけないからかなあ…。なんだかいろいろもったいない作品だった…。

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