仁茂田あい『トラブル×プリンス』
短篇集。
表題作は、元天才子役の売れない俳優が、イケメンとアイドルユニットを組むことになり、過去を隠してオレ様女王様キャラを演じるのだけれど云々。
おいしい設定なのに、なんだろうこのもったいない感じは…。子役は本天才と言われるわりには、ぜんぜんタカビーキャラ演じきれてない感じだし、演技の才能がないのでは、と思ってしまう。マンガ表現として、タカビーじゃない内心は表情以外のところで表現すればいいのに…。それとも、実は演技はへただったのかな…。攻めはあんましキャラたってない。いきなりオッサンみたいになるし。
社長秘書の訓練とかゆって秘書先輩にエロい技仕込まれる話は、ベタだけどすき。もうちょっと長い話で読みたかった。
柔道部の先輩に惚れてかわいこぶってる話は、柔道部なのに髪の毛くりんくりんに巻いてく受けが…しかもちょっと髪型がへんで…あと先輩もいまいちだった。
二卵性の三つ子で、そっくり美人の優秀なふたりとぜんぜん似てない地味っ子の話はすごく好みな設定…でもこれもいまいち物足りなかったかなあ。短いからもうちょっと読んでみたかったし、地味っ子がショタすぎたのもちょっと残念。