待緒イサミ『十二支色恋草子』1~3
神使がやってくるお休み処の神社の宮司には、月替りで十二支が憑くので、神社が焼けてしまった猫の神使に憑かれた宮司が避難してくるものの、十二支と反発しあってしまっていて。
すごく面白かった!個々の設定や展開はそれほどオリジナリティを感じないのに、それらの積み重ねですごく斬新な感じになってる。
最初はキャラ多すぎ…と思ったけど、十二支にそれぞれスポットライトをあてていく十二ヶ月のお話なので、すんなり読めた。そしてとにかく神使というか動物がかわいい!
攻めは、憑く十二支のせいで毎月性格とかが少し変わるのがよかった。もっと変わっちゃってもいいと思った。亥→受けの従兄弟なので、亥が憑いた時にはいつも反発しあっている従兄弟にちょっと好意的になっちゃうとか萌える。猫が好きな理由もせつなくて、でもいい形で解決してよかった。攻めもそうなんだけど、受けも孤独でそれぞれ難儀な性格ではある。戌→猫も萌える。