ふさ十次『待人は遠くにありて』
なんだか絵柄がちょっと古い感じ(最近のわたしのこういう表現はほぼ間違いなく褒め言葉です)がして、それがいい。文通してたり作家が原稿用紙に手書きしてたりして、レトロな雰囲気もあって、少し昔の設定としても読める。
主人公二人の気持ちの確認プロセスについては何がどうなったんだかわからんうちに幸せになっていたけど、あんまり気にならなかった。なにしろかわいいヤクザがかわいくて。田舎のヤクザ家が半農だったり、親分が人間離れした動きをしてたり、これまたかわいくてよろしい。それに対してアテ馬氏はもうちょっといろいろつかってほしかった。勿体無いかんじ。