西田東『社長桃井くん』
急遽社長に持ち上げられてしまったボンクラ二代目坊ちゃん社長が、まあイケメンリーマンでもつかまえようかなというモチベーションでいたら、メガネのおっさん常務がなんか気になりまして。
西田東のあとがきみたいな適当きわまりないシュールな話で、これはこれで面白かった。でもBLじゃなくていいんじゃないか、っていうか、正直むしろシリアスパートが邪魔な感じ…(笑。社長と常務のシリアス展開も、秘書のちょっとせつない話も、他のとこと同じノリだったらよかったのに(笑。
急遽社長に持ち上げられてしまったボンクラ二代目坊ちゃん社長が、まあイケメンリーマンでもつかまえようかなというモチベーションでいたら、メガネのおっさん常務がなんか気になりまして。
西田東のあとがきみたいな適当きわまりないシュールな話で、これはこれで面白かった。でもBLじゃなくていいんじゃないか、っていうか、正直むしろシリアスパートが邪魔な感じ…(笑。社長と常務のシリアス展開も、秘書のちょっとせつない話も、他のとこと同じノリだったらよかったのに(笑。
大人気のパン職人王子のお店を出店してもらうために、デパートづとめの受けは人身御供にされて、王子のマンションにもちかえられる。
トンデモかつベタ、という、一見矛盾した、しかしBL世界ではよくある状況で(笑、でもそれだけかな、という感じ。攻めは才能ある一見悪そうなイケメンで、受けは健気素直っぽい普通のこ。パン屋関連の描写があんまりなのと、キャラの表情やポーズがなんか妙に垢抜けなかったり不自然だったりわざとらしかったりするので興ざめだった感じかなあ。
脇キャラCPも、受けはともかくとして攻めは唐突すぎて残念。
短篇集。
表題作は、元天才子役の売れない俳優が、イケメンとアイドルユニットを組むことになり、過去を隠してオレ様女王様キャラを演じるのだけれど云々。
おいしい設定なのに、なんだろうこのもったいない感じは…。子役は本天才と言われるわりには、ぜんぜんタカビーキャラ演じきれてない感じだし、演技の才能がないのでは、と思ってしまう。マンガ表現として、タカビーじゃない内心は表情以外のところで表現すればいいのに…。それとも、実は演技はへただったのかな…。攻めはあんましキャラたってない。いきなりオッサンみたいになるし。
社長秘書の訓練とかゆって秘書先輩にエロい技仕込まれる話は、ベタだけどすき。もうちょっと長い話で読みたかった。
柔道部の先輩に惚れてかわいこぶってる話は、柔道部なのに髪の毛くりんくりんに巻いてく受けが…しかもちょっと髪型がへんで…あと先輩もいまいちだった。
二卵性の三つ子で、そっくり美人の優秀なふたりとぜんぜん似てない地味っ子の話はすごく好みな設定…でもこれもいまいち物足りなかったかなあ。短いからもうちょっと読んでみたかったし、地味っ子がショタすぎたのもちょっと残念。
Kindle Ultimated。
トランクにのって地球にやってきた宇宙人の王子様が地球を滅ぼそうとするので、楽しいことを教えてそれを止めたい宇宙の研究をしている大学生。
ファンタジーだけどお話はしっかりあってよかった。
併録の、小説家と桃の少年?の話はせつない。
初めて読む作家さんである。たぶん。
女装して悩み相談や勉強教えたりとかしてる高校接待部の面々のオムニバス。
…設定がすごいのはさておき(笑。
他校のおさななじみに女装なんかすんな、とか言われてる受けは、顔がいまいちだった…。
優等生イケメン→美女×たよりない新人の先生は、結末がちょっとそのまんますぎるというかお手軽だったかも。
先生に叱られてばかりとか思ってたら心配されてたのがわかってうんぬん、なかわいこちゃんは王道だなあという感じ。
ほかにもあったけど、全般に、一話完結なせいもあって薄めだなあという感じで、設定のキバツさも最近の男の娘ばやりにのったというだけな感じだし、あまり印象に残らなかった。
若手の体育教師が、教頭とかに不良グループの更生をおしつけられて、なんか関わってみたら素直で実はいい奴らだし、リーダー格のこにどきどきなのです。
なんかいろいろと微妙におしいなあ、という感じ。ベタというか、展開もふつーすぎるし、さらっと流れてしまうから、というのもあるけど。いろいろ物足りないのかな。
イケメンぽい不良が受けなのはいいけど、ぜんぜん乙女っぽくはないほうがよかった…。教頭とか頭固すぎで悪いひとたちすぎで、恋を困難にするためだけの存在という感じでかえってなえるなあ。
この作家さんの本はじめて買った。雑誌とかで読むと面白いお話もあるので興味をもって。
コンビニバイトで同じ大学の同級生に告白して、あっさりキモいといわれたり、でも友人でいたいらしかったり、なんか思わせぶりされたり、と、無神経な相手にふりまわされまくり。
うーん…なんか、期待ほどには面白くなかったかも。悪くはないんだけど。
惚れたほうの子がややキャラ迷子というか、ゲイ?とか潔癖症とか引っ込み思案ぽいとか時々爆発とか、各話で次々新しい設定が出てくる感じでなんだかちぐはぐ。読み終わればなんとなく全体像はある気はしたけど…。あと、絵(特にキャラの顔)が結構不安定なのかも。
大学生同士友人同士の雰囲気とか、ネームの多めな展開の仕方とかは、独特の感じがあっていいんだけど。ちょっと館野とお子っぽいかも。
呉服屋の放蕩長男が、同じ血の者にしか惹かれないという血筋のせいで父の妾の子に惚れるのだけれど、よく出来た弟はそんな兄がすきでして。
なんか物足りない…最後が黒いからかな(笑。妾の弟とか周囲がモブで、兄弟ラブを見せつけられないから、という気もする…(笑。うーん、いずれにしても、BLの定義とは?と考えてしまう。やっぱハピーエンドがいいのかな、とか、そのハピーというのは満額に近い幸せでないとなのかな、とか。なんにしても、弟くらいは最後のあたりで出てきてもいいのにね。
もう一作のほうが長かったんだけど、ぼっちゃん×幼なじみ執事、幼い頃に街でぼっちゃんに拾われたちょっと間抜けなとこのある受けが、ぼっちゃんのためにと頑張る感じ。ぼっちゃんを守ったせいで顔にキズがのこり、その関連でぼっちゃんに会えないかわいそう受けな感じ。
最後のあたりまでぼっちゃんとちゃんと再会できないので、後日談もあるけどもうちょっと読みたかったなあ。後日談のアホわんこっぽい受けもかわいいし(笑。
まおさん…今回のあなたは姫というより、そしてユーロスポーツの解説者さん、あれは王子というより、アプサラだと思いますよ!まおさんの方は本人の意図以上の表現になってしまったってことなんだろうと思うけど、ヨーロッパ人は気付けないんだろうなあと思う。
まあそれはさておき、シェヘラザードが想像よりとってもよかったのでうれしい!もうちょっと緩急あってもいいんではといつも思うけど、そして今回も同じように思ったけど、アプサラの人間離れした踊りだと思えば気にならない(笑。いずれにしても、リムスキーコルサコフとタラソワとまおさんのオリエンタリズムがとても美しくかわいらしく結実しそうだなと思うし、それが天女っぽいのも不思議だけど、でもがっつりアラビアンであるよりも面白いなあと思う。
過去の償いのために街を守る保安官とネイティブの交流。
正直お話はふつーだったのだが、受けの三つ編みがカワイイィv馬もうれしいvもうそれだけであたし的には必要十分v表紙もきれいv
オビに本格的と書かれていたけど、ファンタジーだしむしろなんちゃってな感じがした。最初のあたりで保安官が数日お風呂にはいれなくってくさいーとかゆってたのに、結末のあとの後日談、…お風呂はどうしてるんだろう?そして二人は言葉が通じないようだったけど、そのあとどうしたんだろう??とか、いろいろ疑問はある(笑。
なんか…全般にいまひとつ。
表題作とか、悪魔系エロエロモデル、ということらしいけど、タイトルがいまいち…あとなんだかお話がいきなり展開だしCPがなんとか成立しただけ、という印象で物足りない感じだなあ、と思ってたら、あとがき読んだら打ち切りぽい感じだったのね…。
表題作もふくめて全般にはっちゃけが足りず、けれどラブもものたりない、といういろんな方面に中途半端な感じだった。
しかし、あとがき読んで心配になった…。好きなように書けてない/なかったのかな?これ、花音だけの話ならいいのだけれど…。だって、この作家さんからトンデモとエロをとったら何が残るというのだ…。絵はうまい方ではないと云うか、流行りの絵柄というかBLっぽい絵柄ではないと思うし。でもトンデモやエロを抑えても、絵もお話もそこそこ書ける、という評価なのかなあもしかして、だから編集としては、体よく半端に使っていこうとしてるのかなあ…もしそうだとしたら、なんだかなあ。もしこれが花音の問題なんだったら、他のレーベルで書いて欲しいなあ。