タカツキノボル『俺の心に踏み込むな!』
表題作は、美人で人を寄せ付けない受けと、さわやかで押せ押せな攻めで、タイトルどおりな感じ。
あとは、見習い出張料理人の受けが、野菜大嫌いな攻めになぜか毎週指名されて…という。なんかBLって、出張料理人話が結構多い気がする。確かにBL向きな設定かもね。
しかしこの作家さんは、たんたんとした描写とちょっと変な展開とか小物があいまって面白いと思ってたんだけど、今回はふつーのBL…という印象で、やっぱりたんたんとしてるのですーっと読めてしまってあんまり後に残らなかった感じ。キャラ設定やCPとかは、がんばってる感じというか工夫されてる印象なんだけど、でもそれもやっぱり(あまりいい意味ではなく)普通のBLっぽくなってしまった要因にも思えてしまった。なんだか、BLに短しタカツキ作品に長し?というか、どちらとしても中途半端でもったいないなあ、という感じだった。