西田東『ドント・クライ・マイ・ベイビー』
ものすごく久々の休日は、何をしたらいいのかわからなくなって戸惑ってしまいます。
久々に西田東を読んだ。
表題作の窓ふきバイトのノンケミュージシャン×ゲイリーマンは連作でそこそこ面白かった。短編もそれぞれにそこそこ…。突出して面白い作品はないかなあという感じ。よくもわるくも、今までの麗人コミックスとあんましかわんない。
作家買いはしなくなってしまったけれど、つまんなくはないなあという、なんか体温の低い感想でございます。
ものすごく久々の休日は、何をしたらいいのかわからなくなって戸惑ってしまいます。
久々に西田東を読んだ。
表題作の窓ふきバイトのノンケミュージシャン×ゲイリーマンは連作でそこそこ面白かった。短編もそれぞれにそこそこ…。突出して面白い作品はないかなあという感じ。よくもわるくも、今までの麗人コミックスとあんましかわんない。
作家買いはしなくなってしまったけれど、つまんなくはないなあという、なんか体温の低い感想でございます。
突然ASKAの存在を思い出し、昔見たpvとか懐かしくなって、youtubeで晴天を褒めるなら夕暮れを待てー、とか検索して動くASKAを見てたらなんだかむずむずしてきて、うおぉー!ライブのさわお!動いているさわおを見せろ!という衝動にかられた。中毒か。ポイズンロックンロールか。
少し前に読んだ。
表題作は真面目奥手男子がレンタル恋人のアンドロイドに恋をしてしまって、という話。ちょうど蜂郎さんマリィさんとアンドロイド萌えについて語り合った後なので、いいタイミングだった。この作者にしてはめずらしく受けがショタではなかったのでよかった。
そして、アンドロイドが最初の借り主の女の子を記憶消去してもなぜか忘れてないというのが個人的にとてもツボな設定でした!!!あたしがSFBLがすきなのは、こういうところなのだと思う。日常はあり得ない展開は虚構として面白いし、BLだから心情は描写されるので感情移入できるし、という。
後半はなぜか歴史物の読み切りが数編…こっちはどれもイマイチだった…薄いし。
亡き親友のゲイが幽霊になって出てきて、その頼みで彼が好きだったという男性に親友の気持ちを伝えに行って云々。
二人が出来てしまって幽霊のこはどうするのだ、と思ったらいいこで、なんかご都合主義なラストではあるがよかった。後日談もよかった。あとがきにもあるようにこの作者っぽくないかわいいこなのだが、なんかとてもよい。
メインCPをみていて思ったのだが、この作者の攻めはひげがあるといつも同じ人に見える気がする。
あとは短編とかで、展開がはやくてクライマックスでの説明が多かった。
ところでなんであたしはジョルノとアバッキオが同居してること前提なのか?とか。
廃墟の街で暮らす少年は入院してる弟の治療費のために友人とヤクザ事務所にしのびこんでつかまって、イケメンヤクザに週一の呼び出しをうけつつ将棋の相手させられてんのはなんでなの?という感じ。
ヤクザはまだあんまし出てこないし、よくわからん。
主人公はなんか無意識にフェロモン出してる系なのか、友人みんなメロメロにしてる感じで、とくにいつもつるんでるメガネはマジモンらしいのだが…なんか、むくわれなさそうなメガネを見ていると、『幸村殿』を思い出すよ…。
ほかにもダイナーのオネエ&少女の兄弟とかも主人公スキスキで、この二人はなんだかかわいい。
ヤクザにからみたがりな顔に傷のあるチンピラが絵的かわゆい。
しかし全般に、そう魅力的なキャラが揃っているというのでもなく、お話もヤクザ間での抗争とかあんまし惹かれる感じでもなく。いまいち求心力というか推進力に欠ける印象。
それなのに、ルチルなので、続きが出るのは随分先というのは…しんどいのでは…。
どれくらい忙しいのかちょっと具体的に説明してみると、もしもあたしがジョルノ・ジョバァーナだったら、普段「忙しい?おまえが忙しいことがオレに何の関係があるんだ?」とかゆってるアバッキオが、突然残業中に電話してきて「おい…スパゲティ茹ですぎたから、帰ってこいよ」とかデレだすくらい。
真面目温厚低温警察官×かわゆいヤクザの二巻。
あらためてヤクザが受けなのがおかしいと思った。萌えないよ!
なんかヤクザの昔の男に低温な警官が嫉妬するとか、警官の年のはなれた弟とヤクザの交流とか、すごいベタ。人質事件とか交通事故とか数時代さかのぼったかんじでベタ。
というわけでCPもお話もあんまり面白くなかった。
短編集なのですが、全般的に面白くなかった…。くそう。
表題作のシリーズは、かわいい男子と寮で同室になるも、かわいがられるのがいやらしくつっぱって頑張ってるのだが、トラウマで暗いのがダメらしくて云々とか。ふたりのトラウマ話がお話的にあんまり活かしきれないまま終わってるかんじ。あといくら小さくても、男子で148センチって相当ちいさいし、たぶん外見は小学生みたいになるぞ。女子基準で考えてないか。
公園で見かける人との交流話とか、ちょっとへんなキャラは面白いけれどそれだけという感じで、薄味。
メガネマジメ高校生とチャラ後輩が屋上で交流して恋愛感情持つ話は、不器用先輩が面白いけど話の展開はあまりおもしろくないしいまいち。黒髪メガネが歌ってるのを聞いてしまう出会いとか『同級生』に似てないか。どっちが初出早いんだろう(でも同級生も元ネタあるみたいね、アマゾンヌのレビューによると。
先生とわけあり生徒の話は、長いわりにあまり印象に残らなかった。
全体的に雰囲気漫画だなあという感じ。面白いキャラもいるけど、キャラとか設定とかでひっぱってるだけって感じでもう少しお話の構成を面白くつくってほしい。
この作家の書くようなオサレ漫画というジャンル(と、あえて言う)の作品は、いっこも萌えないというか、萌え以前にぜんぜん面白くない作品が多いので、いつも読むのを躊躇し、読んでみてもやっぱりガッカリしてしまうことが多いのだが、今回もいつものパターンでした…。
なんでだろうか、と思うに、こう、キャラの奥行きがない気がするのです。
言い換えれば、代替のきくキャラというか。個性がないというのともちょっとちがうのだけれど、おなじ設定のキャラだったら、この役はだれでもいいんでないの、という感じというか。役作りしてないイケメン俳優がわんさか出てくる感じというか。
キャラが代替がきくように見えるから、恋愛というか関係性にもぜんぜん必然性を感じない。
BLの萌えって、たぶんキャラとキャラとの関係性に生じるものだと思うのですよ。
たとえば。メガネ萌え、というのは一見記号萌えに見えるし、メガネイコールエリート美形ツンデレ受け/ドSイケメンエグゼ攻め萌え、という連想も記号萌えに見える。でもやっぱり、エリート美形ツンデレ受けは精神的ないしは外見的にパワーある攻めに攻められるものであり、ドSイケメンエグゼ攻めはかわいい/きれいな受けをうりうりいじめてかわいがるものである、という暗黙の関係性萌えもふくんでいると思うのですよ。美形メガネ単体で萌えてるのだとしたら、それはただたんにイケメンメガネがすきなだけであって、別にBLの枠内でやらなくてもいいはずだし。
で、表題作とか、幼なじみで微妙な距離感、というとこるまではわかるんだけど、たとえば描かれてない部分で、このあと二人がどういう会話すんのかとかぜんぜん想像できないし、しようとも思えない。これまでの二人も未来の二人も、想像できない。だから、なんでその相手でなければならないのかがぜんぜんわからない。勿論、描かないことそれ自体が問題なんではなくて、想像させられないことが問題なんだけど。
そんなぺらぺらなキャラたちだから、感情移入もできないし、関係性も想像できない以上萌えないし面白みも感じられない。
もちろんそういう部分を想像力で補完して楽しむ読者もいるだろうし、そういう読者たちからはあたしのような読者は想像力の欠如した気の毒なひとに見えるのかもしれない。しかし「理想の読者」を必須とする作品てどうよ?とも思う。
ところで、表題作は絶対あれだよな…と思ってたらやっぱりあれだった。高校生三人で映画見に行くと安くなるおキャンペーンの三人組…たしかにあれはかわいいけれどね。
つーかさ。つまり、作品自体の感想ほとんどないじゃんね。
あたしはおそらく活字中毒の一種なのだろうとも思うのですが、なんかちがう気もするのです。しかし、コミックも活字中毒に入るのかどうか…とか悩む時が来るとは、「活字中毒」という言葉を考えた人も予想だにしなかったことであろう。
やはりあたしはハッピーエンドが好きだ、と再確認した一冊。
モテモテふらふら浮気者な劇作家←女形。舞台上では白玉という名でちょう美人女形でならしてるけど、化粧おとすとふつうの男性な女形は、ながらく作家に片思い中。作家は結婚離婚複数回で、なんか男に興味が出てきたっぽいので、女形はチャンスと思って寝てみるものの、云々。
この世界に入ったときには既にBL全盛期だったこともあり、アンハッピーエンドって、JUNEっぽい気がするのです、なんとなく。
まあアンハッピーエンドですが、同人誌分あわせて後日談が二本収録されてて、そんなに不幸せでも一方通行でもない未来は暗示されてるけど。
作家の浮気性というかあきっぽさの理由は、女形本人ではなく白玉が作家の理想だからで、白玉を追い求めてるから二人とも幸せになれないんだな、というのがそれとははっきり書かれてはいないけれどわかるので、このあたりのそこはかとない描写はなかなかいいなあと思った。
表題作シリーズは、スキー部エースのイケメンモテ男がちょっと変態→天然鈍感鈍くさい後輩で、後輩がにぶくて全然気づいてない頃は『生徒会長に忠告』ぽくてすごく面白かった。にぶちんのままだったらよかったのに(笑。
ほかの短編は黒くて、あんまり幸せでなかったりして、ちょっといまひとつ好きにはなれなかった。弟の友人にされてしまう話はさいごちょっと光明が見えてたけど、野球選手の話はほんと相手が全然わからなくて怖い感じ。
フラッシュメモリが壊れて泣きそうです。買ってからそんなに経っていないのに。
花屋さんのバイトで花をとどけにいった洋館で、ヴァンプ三美形に出会って中のひとりに執着されるのですが実は前世からの因縁があり。
こうして書いてみると結構ありがち系ですね。ファンタジーとしてもBLとしてもわりとありがちなのですよ。まあ、そんな感じで可もなく不可もない、そんな生活です。
別のヴァンプ×なぜか記憶操作をうけつけない図書館司書は、結構ぶっとんでるけどまあファンタジー要素とかはやはりありがちなのです。
美男大好きダメゲイ建築家×ガテン系かつかわゆい系若者の同棲のつづき。
困ったネコ目顔の受けがあいかわらず可愛い。
受けの保護者気取りな友人とか受けの初恋の元ヤクザとか出てきて攻めきりきりまいまいな感じでありつつ、攻めはあいかわらずいろんないい男に目移りしつつ受け大好きな感じ。
後半は受け初恋話の読み切りで、あたしもやはりこういうのはあまり好きではない…。
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過去の恋を書く作家はけっこういるけど、なんでなんだろうね。読者よりも作家のほうが生みの親な分キャラべったりで、しかしだからこそ過去に対してまで考え深くなってしまって、結果つきはなしたような客観的な過去の恋語りをするようになるんだろうか。なんか、愛が深まって一周まわって突き放した描写におちつくというのは、不思議だがなわかる気もする。なんとなく。恋人への愛がつきぬけてうちの子扱いになってしまったんだな、というか。