三田六十『俺はニーチャ』
六人兄弟の長男で共働きの両親のため、遊ぶこともせずに家事ばっかりでにーちゃがあだ名になってしまった受け。ふとしたことで商店街の風俗店店長と知り合い、自分の名前をちゃんと呼んでくれたことにどきどきして無理をいって風俗店でバイトさせてもらうことに。
うーん。面白くなくはないんだけど、何かひと味足りない感じがした。健気苦労受けものにしては、家族からの感謝や尊敬があまり描かれずにむしろバイトとかでメールに気づかなかったり弟の不調時にいなかったりしたことを責められてるだけで、なんかかわいそう。だからといって毒家族として描かれているわけでもないし。
攻めのほうも、受けへの気持ちの変化や本音はもっとがっつり描いてほしかった。
あと、この二人将来どうするの…とか現実的なことも気になってしまった。数年後の二人が読みたい。