高井戸あけみ『愛しかたのルール』
表題作は、てきとー社長と若いマジメガネ秘書で、秘書はもともと社長に憧れてたけどテキトーね…とか思ってたら、実は、という感じ。こういう過去の因縁とか社長が売り専のこ呼んでいたりとかはこの作者さんには珍しい気もしたけど、あんましそういうとこは前面に出されていなくて、全体にはちょっと薄味だった気がする。
そのほかも、テキトーな隣人に振り回されるリーマンの話とか、テキトーな同僚に実は惚れちゃってるツンケン営業の話とか、まあそこそこ。けどそれぞれ、掲載誌がアンソロのドS特集とドM特集だったのね(笑。ドSもドMも、特集っていったって、それぞれ相手をMとSにしなきゃいけないだろうし、同じような感じになってしまうよなあ…と思った。