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[ 読書/BLコミック ]

後藤星・秋月こお『寒冷前線コンダクター 富士見二丁目交響楽団シリーズ』

「責任はとります。結婚してもいいです」

 遂にフジミか…。

 憶測やシエルで見かけた折の印象から想定していたよりかずっと面白かった。
 シエルで「コンサートはお好き?」のラストだけ見て、バイオリンをぶんなげて破壊するバイオリニストにはついていけそうもないかも…、と思っていたんだけれど、こうして同作の第一話から読んでみて、桐ノ院いわく繊細でピュアな悠季にあってはそんな激情もしかたがないかな、と思えてしまった。悪いのは悠季ではなくあのヘンな指揮者だよ、って(笑。まぁそれもこれも、桐ノ院や悠季のキャラ立てがなかなかいいかんじに面白いからだと思う。
 後藤星のコミカライズもたぶんうまくいっているんだろう。原作は未読だけれど、この内容は秋月こおの文体だとわたしにはキツイかもしれないと思った(でも読むかもだけど。上記のキャラ立て云々に関しても、繊細やピュアなどというある意味エグい単語や、ナントカと紙一重な指揮者のナントカっぷりも、この絵やコミカルなコマに助けられて嫌味がなくてよいかんじ。

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