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[ 読書/BLコミック ]

松崎司『サンドリヨン』

 表題作は、足フェチの靴職人が美しい足の無職のオッサンを見つけて頼み込んで足を愛でさせてもらう話。靴・足フェチのお話でこのタイトルはいいですね(笑。でもやはり、足フェチという設定が先走って、キャラの魅力が薄い気がした。オッサンがヒモ受けみたいになっていって拘泥したり、オッサンを狙ってた後輩が出てきたりするあたりは面白かった。しかし作者自身は足萌えはないそうで…それは書かないで欲しかった(笑。この作者の、こういうわりとあとがきで舞台裏を書いてしまうあたりは、けっして嫌いなわけではないのだけれど、ちょっと饒舌だなあと思うこともある。

 ほかでは、綿擬人化の話が面白かった。最初はちょっと意味がわからなかったのだけれど、綿の服ばかり着ている男が、擬人化した綿青年に愛される話。化繊の服を買ったらちょっとスカした化繊が出てきたりと、なかなか面白かった。絹とか麻とかどんどん出てきて面白そうだったのに、あっさり終わってしまって残念。あとせっかくこういう設定なので、それぞれのキャラの服とか外見はもうちょっと凝って欲しかった。

 あとやはりビスポークシリーズはいい。キャラもたってるし、安定感があると思う。しかしこれ、二作品とも同人誌の再録なのか…ちょっと早すぎる気もするというか、正直同人誌を買っておかなくてよかったと思った…。

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