松本ミーコハウス『恋のまんなか』
初読作家さんです。
絵があんまりうまくない…。お話は高校生逃避行もの…って、これって一つのジャンルなのか?と、最近気づきました。結構多いよね。
逃避行なので、攻めも受けもかわいそう設定。
女子にはもてるチャラいかんじの攻め、母に逃げられた父はろくでないでめったに家に帰ってこなくて、アパートの家賃も滞納しててもうほんとだめかもしれないかんじです。
受けは学年一位で友達もいなくて、でもそれは勉強してないと父に逃げられた母がちょっとおかしくなってしまうからなのです。
そんな閉塞感のなか、受けにガン見されてた攻めが受けに無理矢理告白させたことで、攻めの気が向いたらもてあそぶという関係に。しだいに煮詰まるそれぞれの家庭を背景に、夏休みに逃避行。
結末はわりと簡単だったけれど、その簡単さを高校生のどうにもなんない軽さでくるんでいい感じにまとめてたと思う。数年後、は、安易だしお話としてはないほうがよかった気もするんだけど、でもそれでも個人的には、こういうお手軽なハピーエンドは、どんなにお手軽でもいいからあってくれたほうがうれしいと思ってしまいますよ。