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[ 読書/BLコミック ]

大江マキ『恋するクラウン』

 …おお、そっちのクラウンかー。

 この作家はコミクス二冊目かと思ったら、三冊目だった。なんか前より絵が巧く、というかいろっぽくなってきた気がする!当社比だけど!おおー、なんかいいですね、新人作家が段々うまくなっていくのって、はたで見ててうれしいですよね。あ、でももう三冊もコミクス出てるし、新人って呼ぶのも失礼かもしれないけれど、でも絵が次第に(主に良いほうに)こなれてきているので、上記のような印象なのですよ。

 短編集。表題作のパントマイマー×あるサーカスのクラウン兼売春夫とか、親友に恋しているのを知られて同級生に無理矢理される話とか、マンションの隣りの家の父子家庭の家庭内暴力を見てもんもんなお話とか、淫乱なお兄さんの弟やその後とか、雑誌記者と日本画家の息子とか。
 結構暗い話が多いかも。そして、トンデモっぽい設定も結構あるかも。しかしやはりこの人は、昨今の作家にしては絵もお話もしっかり頑張ってくれてる印象で、これからに期待している作家の一人である。

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