はなさわ浪雄『淫魔じゃないのに!』
長らく人間との契約にありつけず金欠な悪魔が、久々の召喚にとびついたら、最高に気持ち良い体験がしたい、しかも君と、とかいう最低な人間で、一生懸命ご奉仕するけどなかなか最高、とまではいかずにどうしよう。
なんかすっごいツボにはまって好きです。なんだろう…微妙なゆるさとかがいいのかなあ、わからないけどすごいツボです。
攻めは魂の値段がクリームパン一個程度に落ち込んでしまう最低野郎で、その理由もだいたいわかるんだけど、最低っぷりがもうちょっと書かれていてもよかったかも。攻めが気づいた最高の定義とか、受けに言おうとしたこととか、結構はっきり書かれていない部分もあって、書いてほしくもあるけど余韻にもなっている。
受けは、絵としてはあんまりかわいくないんだけど(笑、雰囲気と性格がとてもかわいい。
受けの兄もいい奴だしかわいくて、友人とのお話があったのはよかった。
攻めの友人とかももう少し出てきてほしかった。
後日談の過去話もよかった。
というわけで、普通に面白いとは思うんだけどどこがどう、という感じではなく、個人的にツボなんだろうという感じもするので、万人向けなのかはわからないけど私は好きです。