西村しゅうこ『キャリア・ゲート』
自社高層ビルの上層に入るためにはパスカードが必要で、特にいちばん偉いゴールドカードをもってる社員はいろんな特権があって、社員たちのあこがれのまとなのです。とはいえ平凡なひら社員の受けには遠いお話で、でもちょっとでも出世するために同期のさえないメガネと一緒にがんばるのですが云々。
西村しゅうこの書くエリートリーマンってすごいベタというか、何の仕事してるのかとか、ほんとに仕事が出来るのかもよくわからんし、昔の少女漫画みたいなセレブっぷりとか、なんかすごいのです。今回も、さえないヒラ社員メガネが実は常務取締役とかで、メガネとったらイケメンで、とかすごいベタというか、ベタを通り越している。
そういうベタさがうまく働いてくれてるときはいいのですが、今回はちょっと…受けが悪いのかなあ…。受けが毎回陰謀に巻き込まれたり、攻めのためなら…とかゆってあぶないめにあって攻めがハラハラしどおしという感じなので、流石に受けってばアホな子ですか…?という感じで…。
あと、攻めのゴールドカード持ち仲間たちがいっぱいでてきてるのに、あんまし活躍してなかった。まさかシリーズ化の伏線かしら…。