大和名瀬『ちんつぶ』3
出てた!
読んだ!
アホだった!!
ほとんど同人誌掲載作品だったけど、初見のものが結構あって面白かった。内容は相変わらずのおバカな話ばかり(笑、もちろん褒めている。「ねえねえ本体この後ヒマ?」とか神谷の分身があいかわらずアホかわいいというか作者の愛を一身にうけてる感じ(笑
しかし面白くて好きなシリーズだけど、そろそろ岩淵と神谷はくっついてほしいなあ…(笑。ていうか次の巻は、一体いつ出るのか…。
出てた!
読んだ!
アホだった!!
ほとんど同人誌掲載作品だったけど、初見のものが結構あって面白かった。内容は相変わらずのおバカな話ばかり(笑、もちろん褒めている。「ねえねえ本体この後ヒマ?」とか神谷の分身があいかわらずアホかわいいというか作者の愛を一身にうけてる感じ(笑
しかし面白くて好きなシリーズだけど、そろそろ岩淵と神谷はくっついてほしいなあ…(笑。ていうか次の巻は、一体いつ出るのか…。
まあ面白かったけど…読んでちょっと後悔した。
表題作からの連作シリーズは、最初の受けっこぽい警官とダメヤクザで、警官が攻めなのはこの作家らしくてよかったし、終わり方もまあしばしのお別れだけれど別によかった。そのあと受けヤクザの組の母似の坊っちゃんとおつきのひとも、まあよかった。敵対する組のサドヤクザが出てきたあたりから雲行きがあやしくなって、最後は…、もう、強烈な鬱展開で…誰もいなくなっちゃうじゃないの…。とにかく鬱鬱鬱。鬱展開しか印象に残らず、入れ墨もそんなにインパクトなかった気がした。
併載の大学生、女好きノンケとゲイの友人同士で、幽体離脱して会うようなお話は、ちょっと幻想的だけれど、その幻想の処理というか設定とか描き方とかがいまいちに感じた。
好きだった幼なじみのノンケ大学生が、かわいい後輩男子@バンドのボーカルを好きになったとか言うので、なんかもうアレでその後輩を誘惑してしまいます。
受けはダメ人間だけれど、気持ちはわかる。攻めのノンケはあまり書かれてないのでちょっとキャラよわい。後輩はいい奴だ…受けとくっついてむくわれてほしかったが、それではお話にならないか…。
なんでオルタナなのかと思ったけれど、受け&後輩のCPから攻め×受けへという三人の登場人物によってつくられている流れは、オルタナ的だということなのかなあと思ったら、なんだかしっくりきたような気もした。
僕のきれいなお兄さんじゃなかったっけ。
母のもと再婚相手の連れ子というぜんぜん義理すらないお兄さんは、二丁目のエトワールの美形だけどふだんは天パ、でも主人公はお兄さんに惹かれて仕方ないのですvという話?
ほんとはもっと複雑というか、いくら今市子にしたって人間関係複雑すぎだろう!という感じの、シリーズなのですが。
もう一人の兄、母違いの兄は、ノンケで女タラシでワガママなのにどこかにくめない。きれいな、もといやさしいお兄さんは、主人公にはつれないのに、この義理兄には妙にやさしくて、ていうかやさしいお兄さんなのは主人公以外の人にたいしてばっかり。
しかし当のきれいなお兄さんは、実は主人公が気になって仕方なくて、血はつながってなくても兄弟なのでそれはまずいと、ついついつれない態度をとってしまい、時折自制きかなくて押し倒してみたり。
つまり、なんか義理兄もワガママで、きれいなお兄さんも自分勝手で、なんかイライラするのですよ!主人公は貧乏くじばかりひかされてかわいそうで、でも自己主張ぜんぜんしない主人公もちょっとイライラするのです!くなんか、面白みはあるんだけど、妙にイライラする話なのです!!早くCP成立してほしい。お母さんもかわいそうだけど、この生活の無理さはお母さんのせいでもあるし、じいちゃんズが一番なごむというのはBLとしてどうなのかと!
会社の外まではただらけなのです。いったいどういうことでしょう。
修行中の恋のキューピッドに出会った大学の先輩後輩、な表題作とか。
感情を出すのが苦手なピアニスト同級生とか、ひみつのカードから出てきたお助け妖精と大学院生とか、社長と凡人青年の変態的なおつきあい(ノリが桜井しゅしゅしゅっぽかった)とか。
長めの作品では、上記ピアニストのとかちょっといい感じの作品もあった。ギャグがあまり合わない気もした。
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初めて読む作家の、それも新人さんの本をいきなり二冊も買った自分はばかです。
と思っていたら、今日もまた気づかずに初読作家の本をいっきに二冊買っていた…ばかばか!
イケメンモテモテの兄と平凡な弟の表題作とか、いろいろ短編集…なのだけれど、異様に短い作品が多い気がした。表題作が16Pとか、12Pなんていう作品もある。と、実際P数も少ないのだけれど、つまりはうまく短編を構成できてないということでもあると思うし、物足りないという以前の段階の作品ばかりで、あんまり記憶にも残ってない。絵もお話もすごくダメではないものの特筆すべきとこがある感じでもない…。
この作家のコミクスを買うのは初めてなのだが、『それならハートにきいてみろ!』をシエルで見てちょっと気になったのと、『デリシャス』の第一話もシエルで見たのとで、読んでみた。
なんかすごいかんじの全寮制セレブ高校に、外部から入学したら、ルームメイトを見つけてこいとかだまされて独り者を探しに行くハメになりました。やっと見つけた独り者は生徒会長で超人気の王子でしたが、そんなこと知らずにプロポーズしたら、王子が気まぐれなのか引き受けてくれちゃったので、大変な学校生活がはじまりまして云々。
ありがち設定展開で、王道なので結構面白かった。ただ、キャラも多いわりには一冊で終わっちゃって、なんか消化不良。主役CPもあんまし掘り下げられてないし。こんだけCP予定があったってことは、もっと続く予定だったんじゃないのかなあ。打ち切りなのかな。残念。
BLではないが、人間を喰らう天使のお話「ガーデン」、平行世界横断愛の「クロックダウン」、キリストの血をめぐる「ドグラマグラ」と、寿たらこのSFが一冊になってまとまって、愛蔵版的なおもむきでございます。
表紙がデッサン微妙なので、ちょっと残念です…
三作をつなぐ小さなお話が書き下ろされていたが、…大混乱(笑。ひとつひとつのお話がムズカシイのに、全部一緒の地平で理解しろというのは酷です。単純に、それぞれのお話の後日談として考えればいいのかもしれないけど。
大和名瀬のいいとこ(当社比)がいかんなく発揮されてる感じで、とってもよかった。
二年目にて、二年生の担任の小学校のせんせいは、真面目でよく頑張ってるのだが、ヘタレだし不器用だしとっても空回り。となりのクラスのイケメン先生は、自然体でクラス運営もうまいし、先生生徒保護者に大人気。そんなイケメン先生が実はゲイだと知って、警戒してしまうヘタレ先生だが云々。
何より(笑、ヘタレ受けの先生がしっかり大人顔のままで、とってもよかったv
あれだ、大和名瀬はモブキャラにかわいい子どもがいっぱい出るような設定があってるんだ、いろんな意味で。脇役に子どもがいっぱいいれば、きっと子ども書きたい欲(推定、笑)が満たされて、受けは大人のままでいられるんだ。子どもキャラがお話の雰囲気もよくしてくれるし、一石二鳥じゃないか、きっと。
そして、そのヘタレ受け先生が、イケメンゲイ先生をショタかと警戒したり、偏見を反省したり、理解しようと頑張ったり、もうとにかく真面目ですっごくいい。そして、そんな真面目ヘタレ先生の不器用な真面目ぶりにめろめろなイケメンゲイ先生も、すっごくイケメンなのですv(何を言っているのかわからないと思うが略
二人とも、ずっと相手のことを先生付けで呼んでて、丁寧語で話してるのも、真面目感があふれててよいですvあたしは真面目なキャラが、真面目に拘泥してしあわせになるという話がすっごく好きみたいです(笑
そんな二人のキャラを活かしつつ、小学校という場を活かしつつなお話づくりが丁寧で、すっごく面白かった。続編があるそうなので、楽しみですv
あと、併録の短編も、偶然にか先生ものなのだけれど、これもすっごいよかった…!!
自分にキャーキャーいう高校生たちはうるさいそれより勉強してくれよ、と思ってるイケメン予備校教師が、自分に気があるらしい男子生徒に、はやく告白してこいきれいに振って勉強に集中させてやるから!とか思ってるのに何も言ってこないので翻弄されまくり、なお話で、大和名瀬らしいちょっとエキセントリックぽい攻めがとってもよいのですv
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あれ?あたしの好みって、エキセントリックもしくは超真面目、の二択ですか…
…そうかもしれない(笑
表題作は、ナンバー1ホスト×新人天然ホスト。内容もそのままというか。
あと、バンド内でオレ様なボーカル×ギター?とか、年下わんこ美容師×営業さん?とか、居酒屋バイトが面倒見のよい客に惚れておいかけて電車の中とか、倦怠期かと思ってがんばる受けっ子とか、高校の同窓会後に、とか。
全体的に、正直可もなく不可もなくという印象だったのだけれど、ここのところ漫画のほうのBLの新人さんの期待値が下がり続けていたので、これくらいなら全然今後に期待できる感じ、というか…上から目線ですみません。あ、でもどのお話も物足りない感じがすごくしたので、連載物を読んでみたいと思った。