小椋ムク『ふるえる夜のひみつごと』
短編集なのですが、全般的に面白くなかった…。くそう。
表題作のシリーズは、かわいい男子と寮で同室になるも、かわいがられるのがいやらしくつっぱって頑張ってるのだが、トラウマで暗いのがダメらしくて云々とか。ふたりのトラウマ話がお話的にあんまり活かしきれないまま終わってるかんじ。あといくら小さくても、男子で148センチって相当ちいさいし、たぶん外見は小学生みたいになるぞ。女子基準で考えてないか。
公園で見かける人との交流話とか、ちょっとへんなキャラは面白いけれどそれだけという感じで、薄味。
メガネマジメ高校生とチャラ後輩が屋上で交流して恋愛感情持つ話は、不器用先輩が面白いけど話の展開はあまりおもしろくないしいまいち。黒髪メガネが歌ってるのを聞いてしまう出会いとか『同級生』に似てないか。どっちが初出早いんだろう(でも同級生も元ネタあるみたいね、アマゾンヌのレビューによると。
先生とわけあり生徒の話は、長いわりにあまり印象に残らなかった。
全体的に雰囲気漫画だなあという感じ。面白いキャラもいるけど、キャラとか設定とかでひっぱってるだけって感じでもう少しお話の構成を面白くつくってほしい。