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彩景でりこ『蟷螂の檻』1~4

 昭和前半くらい、地方の富裕なお家、父親は妾腹の外見だけは美しいが頭の成長が遅い長男を座敷牢に閉じ込めていりびたり、母親はそのせいで精神を病んで早逝、物心をついたときから側にいた秘書というか家令というかな男だけが味方で、やがて父がなくなり社長となるんだけれども、兄のこと、女性に興味が持てないこと、縁談等、大変なのです。

 なぜか4巻で完結だと勘違いしていて、4巻の展開と「つづく」という言葉を見て脱力した…でもよかった、まだ読みたいし。でもこの後どう続くんだろう?つづくのなら、攻めは生きているんだろうけど…。

 最初の辺りは兄に暴力をふるう受けに引いたけど、あまりの境遇なことがわかっていくととにかく気の毒で、でも健気なので、受けを応援するしかない感じ。
 攻めがあまり好きになれないのがキツい。めちゃくちゃ受けに執着しつついじめるサイコパス攻めって結構ある設定だけれど、個人的にはあまり好きではないのかも、と最近ようやく気づいた。途中までは目的は受けではないのかも?とも思っていたくらいなんだけれど、いっそそうでもよかったかも、個人的には。
 兄は、最初のあたりは受けの苦しみの象徴だしあまり好きではなかったけれど、世話役や弟嫁との交流の中でだんだん好感をもちはじめ、正直4巻になるともう兄弟エンドがいい!と思い始めたのだけれど、どうやらネットの反応を見る限り自分は少数派らしい…。4巻の終わり方は本当に好きで、何度も読み返してしまった。
 今後は受けの大学の同級生が活躍してくれるのだろうけど、単なる当て馬に終らないといいなあ、と思ってしまう辺り、やっぱりアンチ攻めなんだなあ…。いっそハーレムエンドでどうだろう(笑。兄も含めて。

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