西田東『ラブストーリー』
なんだか西田東読むの久々だなあ。
表紙の中世設定に惹かれて読んでみた。
表題作は、修道院で育てられ、同性愛者であることを苦にして巡礼中の青年が騎士に出会う話。そういうこと未満なので攻め受け不明。
西田東らしい話だった。騎士がいろいろ事情もあってわりと嫌な奴で、けど隙だらけでかわいいので受けがグっとくるあたりとか、ラストの余韻とか、西田東らしかった。
現代の遭難ものは、別部署の偉いさん×今時の若者でゲイ。出張の際に無人島で二人きり。これも西田東らしい話だった。
…絵があまりうまくならないな(笑。それはさておき、なんかパターン化してるのかな、なんかいまいち物足りなかった。つまらないわけではないし、どんな話でも西田東らしさがあるという意味では安定感があるともいえるのかもしれないけれど…うーん、もうちょっと変わり種も読んでみたいのだが。とはいえ、最近では全作品を通して読んでるわけではないので、あまり大きな感想を言うのもよくないかもね。