西田東『願い叶えたまえ』2
「…ああそういや
おまえのピアノは…ヘタだもんな
CDとか色々聴いたけど
皆おまえみたいにもたもたしないし間違わないし…」
ぎゃー。
面白かった。面白かった!
西田東は確かに絵がヘタで全然上達しないが(もうその点に関してはフォローする気はしない)それでも薬や有島のせいでキレてる深見さんと、一晩裕介のピアノを聴いてふつーに戻った深見さんの顔が全然違うんだよ。偉いっ。
そして、深見さんが、深見さんが受けというのが…!!!(笑。いやはや。これが有島だけならまだしも裕介も(二巻には入ってないけど)だからなぁ…。いや、深見さん受けというのは全然オッケーというかむしろ歓迎ですが。最後までそうなのかな。リバしてもしなくてもどっちでもいいなあ。
しかしボーイズラブの懐の深さに関しては、やはりこのジャンルの可能性を見たくなってしまう。BLっておめめキラキラ純情漫画とか、まっとうなポルノとか、ごついヤクザが受けとか、なんでもありなわけで、それってやおいではなくオリジュネではなく、やっぱりBLだからこそ可能な世界だと思うんだ。いやジャンルの称揚のために言うならば、ヤクザが受けでありえるジャンル、というよりはむしろ、おめめキラキラとか単なるポルノも並存できるジャンル、といった方が正確かもしれないけど(ヤクザが受けになれるジャンル、だとやおいでもオリジュネでも構わないだろうから。