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ごとうしのぶ・おおや和美『15th Premium Album―タクミくんシリーズイラスト&ファンブック』

 アンケートと中庭が一番面白かった。
 託生…章三大好きだね(笑。変な意味ではなくね。というか、真面目な話、託生の交友範囲が狭いとか、親しくなるには時間がかかるとか、いろいろ理由はあるんだろうけれど、お嫁さんにしたくてお兄さんにしたくて、女装させて一日デートをしたい相手が章三なんて、なんかすごい懐いてるなあというか、気をゆるしてるって感じですごくいいなあ。
 ギイはやっぱり高林のこと結構好きなんだなあと思う。片倉を弟にしたいって…どういう意味だ(笑
 章三が駒沢を弟にしたいというのは…わかる気がする(笑。託生かと思ったんだけど、そうは来なかったね。
 三洲の弟にしたい人が託生でよかった!よかったね!
 泉…弟の恋人がギイっていいよねって、なんかいいな。泉らしい身勝手さで、でもギイタク設定がアプリオリなのがなんだかいい(笑
 吉沢は中前かってるなあ(笑。ていうか、ギイ大好きだね(笑。泉がギイを好きだったせいもあるんだろうけど、もともと変な意味じゃなくて好きなんだろうなあ。泉とケンカをしたら、何かプレゼントをしないとだめ「かもしれない」というのがすごい吉沢らしくて…(笑
 利久は玲二は玲二呼びじゃなかったっけ。

 地図とか名簿とかも面白かった。地図はしかし、なぜ手書き…CGでも外注すればいいのに…。祠堂の校舎とかモデリングした3Dとか、見てみたいじゃないか。ていうかそれは映画版のことか…。映画のあたりは全部は読んでないけれど、ええと、ちょっと(ちょっと?)だけくりごとを。

 ギイが日本人なのがやはりつらい。外国人でもたぶんつらいと思うんだが、それでもこんなに日本人すぎると、もうこの話タクミくんじゃなくっていいじゃん?って感じで…日常的すぎるというか。ギイの配役は難しいというか、万人が納得する配役は永久に無理だというのはわかってはいるが、それにしてもなあ。個人的には、ウェンツがもう少しだけ美形でもう少しだけ(二年時なら少しだけだ)身長があったらWaTはギイタクだったんだけれど(ウェンツ好きな方には失礼な物言いだというのは百も承知だが、だってなにしろギイなのだ。しかし、こないだドラマにでてた城田優という役者は、今まで見た人間の中で一番ギイ(あたしのイメージするギイ)に似てた。個人的にはアンドレア王子を超えた(なにしろ日本人だし。

 あと、役者ふたりのインタビューとか読んでてすごく違和感を感じて、何でかなと思いつつ読み進めて気づいたのは、ああ彼らや映画の製作サイドにとってはギイって「ちょっとキザなイケメン」なんだろうなあということだった。きっとタクミくんも、BLの古典作品て程度の認識なんだろな。仕方ないけど。
 少なくともあたしにとってタクミくんは、ありえない世界を(他に類を見ないようなエクリチュールで、というのもあるけど)構築し得た物語であり、ギイはもう絶対ありえない存在なんだよね。製作サイドにとってもギイはありえない存在だろうけれど、それはたぶんこんなイケメンでタクミに都合のいい男いねーよ、っていうレベルのありえなさなんではないかなと思う。そうじゃないのだ。ギイはなんというかもっとこう、存在自体がありえないというか。なんかいろいろ超越しちゃってるというか。うまくいえないけど。あたしにとってはカッコいいとかどうとかいうキャラじゃなくなってきてる気さえするような…(だから二次創作があんなことになってきちゃってるんだろうな、と自省。つまりまあ、とにかくギイは映像ではたぶん表現できないだろうってことなんですけどね。
 そういうギイのありえなさはもちろん映像化できない要素なのかもしれないけれど、でもそれをわかっているのといないのとでは、作品にたいするイメージや、映像化の際に初手を置く場所が、きっと違ってくるんだろうなと思う。
 でも映画見たらまた印象や感想も変わるのかも。

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