神楽坂はん子『吸殻の寝床』
こないだの花音の新刊よりはすごくよかった。
しかし短編ばかりで、紙幅の足りてないまとまりきってない、もっと読みたいぞ、な作品が多い。あと、なんでこのタイトルなんだったっけか。
と、表題作はやや展開とか設定とかビミョウに印象に残らなかった。再会の場面などはん子さんらしいコミカルさで面白かったけど。
教員と幼なじみヤクザ?の話はいまいち救われないと言うか…救われないなら救われないで、もっとこうなんか…ううんなんでも。ミニヨンの歌の引用はここしばらくで随分目にした気がするのだがどうだったっけか。
教員と生徒=元彼の弟の話はいまいち教員の側の感情の変化がわかりづらかった。紙幅が足りていない感じ。
結核の兄さんの話は設定も展開・オチもいいのだが、これこそまさに紙幅が足りない…!ちょっと鳥人ヒロミの薄紅ぽいふんいきと感情のどんでんがえしが結構よかったのになあ
(あ、感情のどんでんがえし、ってちょと名言でないですか?自分で言うのもなんだけど。恋心のどんでんがえし、でもいいかも。でも感情、のほうが汎用性たかいかな。でもどっちにしてもネタバレチックな用語だね…笑)
ツンデレ課長とノンケ部下の話はよかった。こういうの大好き(課長が泣いてる理由とかね、読んでてバレバレのベタ展開ですが、好きです。
冷たい繭。貴族と養子。いいね!すごくいいね!続編もよかったけど、絵がなんだか…アレ?どしたんですか?手抜き?それともまさか絵柄の変化?どっちもやだけど、後者はスゴクやだぞ…。